テレビ業界に入るために必要な資格は?有利な学部は?
テレビ業界を希望する業界未経験者や就活中の学生から、タイトルのような質問を受けることが多々あります。
答えは「ほぼない」です。
(※但し、一部技術職を除きます。)
未経験者が採用されるポジションとして圧倒的に多いのはアシスタントディレクター(AD)ですが、こちらの採用に関して言えば、必要な資格も有利な学部もありません。
では何が必要か?
基本的なパソコンスキルこそ求める企業は求めますが、最近は高校や大学でもパソコンの授業があるようですので、パソコンを全く使えないと言う人はあまり見なくなりました。
必要とされるのは、例えば個人の素養だったりあるいは熱意だったり、個性が求められることもあれば、常識的な考えや振る舞いが強く求められることもあります。
番組制作会社によって採用に求める内容が微妙に違います。
その中でも、
コミュニケーション力
テレビ業界に対する興味・理解度
この2点は多くの番組制作会社に共通して言える必要条件です。
また、実際に採用されやすい人物像として、
- ・愛されキャラ
- ・素直な性格
- ・物怖じしない性格
- ・特定の分野において知識がオタク並み
- ・体育会系(会社によっては真逆の場合も…)
と言った要素が挙げられると思います。
いずれも採用を担当するプロデューサーや経営者の判断が大きく左右します。
技術職は少し違う!?
テレビ業界には必要な資格も有利な学部もほぼ存在しないと言いましたが、技術職に関しては少し違っています。
例えば・・
カメラアシスタント(テレビカメラマン)
機材を積んだ車両の運転があり、多くの場合、普通自動車免許が必須とされています。免許を取得していてもペーパードライバーでは厳しい、と言われる場合も。
編集アシスタント(映像編集)
映像・放送系の大学や専門学校卒である事がやや有利になります。学校での勉強がスキルとして大きく期待されていると言うよりは、映像に関する基礎知識があるかどうか、と言う程度です。専門の学校や学部を出ていなくても、アピール次第では独学の映像スキルも選考では有利になります。
MAアシスタント(MAミキサー)
映像と音に関して専門学校等で専門的に学んでいることが大変有利になります。
もちろん、アシスタントディレクター同様、性格的な部分も求められます。
また、技術職に関しては、制作職以上に採用年齢の制限が厳しいと言えます。
経験がモノを言う業界
テレビ業界に限った話ではありませんが、もっとも歓迎される人材は、やはり“経験者”です。
スタッフの教育になかなか時間やコスト、労力をかけられないテレビ業界の採用市場では、即戦力人材は圧倒的な強さを見せます。
また、テレビ業界での働き方には向き不向きもあり、多くの未経験者が仕事に慣れる前に業界を去ってしまっている現状もあります。
多少なりとも業界経験のある人材を採用すれば、安心して仕事を任せられるのでは、と言う会社側の事情が見え隠れします。
「希望する制作会社に入社することが出来なかった」
「希望する番組への配属が適わなかった」
こう言った場合でも悲観することはありません。
それでもテレビ業界への熱意が冷めなければ、まずは縁のあった番組制作会社で業界経験を積み、晴れて“経験者”となることでその希望は断然叶いやすくなるはずです。
“経験者”と“未経験者”とでは、求める内容も求められる内容も全く異なりますが、キャリアトレインでは一人一人の希望やキャリアに副った求人をご案内しています。
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