バックレを責められない!?連絡が取れないのはADだけじゃなかった
テレビ業界では、アシスタントディレクター(AD)が突然来なくなる!なんてことがよく起こります(笑)
ハードな毎日の中で、逃げ出したくなる気持ちもわかりますが、実行しちゃうから困ります。
何かしらの理由があって辞めるのは仕方のないことですが、連絡が取れなくなるパターンが一番困ります。
連絡なしに突然会社に来なければ、まず安否の心配をします。
出勤途中で事故にあったとか、ひとり暮らしの家の中で倒れているとか・・・。
100歩譲ってメールの1本でも良いので「辞めます」と言ってくれたら余計な心配はしないのですが。
私の知る限り、突然会社に来なくなるADは連絡が取れないパターンばかりです。
こっちから散々メールや電話をかけてやっと応答があるか、家まで行って居留守からのやっとこさ応答あり、みたいな。
手間は掛かりますが、だいたい1日~2日で何らかの連絡は取れるものです。
こんな話をしょっちゅう番組制作会社の方達と話しますが、皆さん口を揃えて「信じられないよね」「連絡くらいしろってんだ」と憤ります。
バックレてしまうAD達も言い分はあるかも知れませんが、社会人としてやはり許されることではありません。
そうです。連絡が取れなくなることを皆さん憤りますよね・・・???
ところが!
私は番組制作会社の方と連絡が取れなくなることに憤ることがあります。
番組制作会社(クライアント)とは信頼関係を大事にしたいと思っています。
だけど、その信頼関係がこちらの一方的なものだったのかと悲しくなることがあります。
例えば、番組制作会社から求人広告掲載の依頼を受けて原稿を作成することが多々あります。
この時点で、「原稿作成に入った段階で掲載料を請求しますよ」的な契約は交わしません。
大手の求人広告屋さんはどうか知りませんが、クライアントが「掲載するから原稿作ってくれ」と確かに言うなら契約は成立したものと考えます。
取材に出向き、私なりに練りに練った原稿を早めに仕上げて番組制作会社の人事担当者にメールで送ります。
ここからこの人事担当者と連絡が取れないということが過去2社ほどありました。
掲載を急いでいたはずなのに、うんともすんともです。
もちろん何回かメールや電話での接触を試みます。
それでも応答を得られない場合は、バカバカしいので追いません。
何らかの理由で掲載を見送るのであれば一言おっしゃってくれたら良いのに・・・。
求人広告原稿作成で人事担当者と連絡が取れなくて痛い目をみるのはひとまず私だけなのですが、もっと困ったこともあります。
人材紹介で候補者を推薦したのに、企業からの反応がうんともすんともパターンです。
候補者(求職者)は人生をかけてその企業への入社を希望しているのに、合否どころかまったくの無視はありえません。
「もう募集は締切ました」「○○なのでお見送りです」とか、一言~くださ~いって感じです。
これでは候補者(求職者)に申し訳なさすぎです。
上記のようなことはごくごくたまにですが、「こんな人事担当者ではバックレる社員を責められないのでは?」と本当に疑問に思います。
《石川かおり》