ポストプロダクションが抱える採用問題は『横の繋がり』が解決に導く!?
普段会うことのできない別業界の人と交流して、情報を収集できる異業種交流会なるものがあります。
私も何度も参加したことはありますが、『情報収集』というよりも『ビジネスチャンス』を得ようとする雰囲気に辟易して、すっかり足が遠のいてしまいました。
名刺交換しようものなら、どこまでも営業メールの嵐です(汗)
先日、あるポストプロダクションのA社長と話していて、意外な?悩みをお聞きしました。
ポストプロダクションは横の繋がりが多く、自社が受けた仕事を他のポストプロダクションにお願いすることも多々あります。
忙しくて手が回らない時や、編集スタッフが足りない時など、お願いしあえる関係はとても貴重なのです。
同業者はライバルではなく、協力し合えるパートナーと捉えているポストプロダクションは多い印象です。
仕事の上で連携することはあっても、その他の部分では踏み込める機会はあまりないようで、A社長は「同業者交流会を開いてくれないか」と言うのです。
A社長が音頭を取っても良いのですが、同業同士よりも第三者的な私の方が声をかけやすいかも知れません。
人材会社としてあちこちのポストプロダクションとお話出来る立場にもありますし。
A社長の目下の悩みは『採用』です。
・採用手段は?
・どうやったら人が集まるのか?
・人の見極め方
・若手の育成方法は?
・どうしたら退職を防げるのか?
・会社として社員に何をすべきか?
・福利厚生や給与基準は他社と比べてどうなのか?
採用や人材育成に関しての悩みは尽きないようです。
裸の王様にはなりたくない。
自分(自社)のやり方が間違いならば正していきたいと言う気持ちが強く、自戒の意味も込めて同業者の話を聞きたいそうなのです。
もちろんわざわざ同業者交流会という場を設けなくても、そのような話をする機会はあるようですが、あえて『採用』と言うテーマを設けることで有意義な話し合いになると考えたのです。
私も大賛成です。
他社と比較することで、自社の強み・弱みを知ることも出来ます。
そうやって人材獲得や人材定着について議論し改善することで、業界全体の底上げを図ることができると思うのです。
ナントカ協会やナントカ協議会のような大きな組織である必要はありません。
小さな会でも“貴重な人材”について真摯に考える場を作りたい。
A社長のように考える業界人が増えてくれたら・・・。
私もまだまだ人材会社としてやれることはあるようです。諦めずに!
《石川かおり》