「さとり世代」の就職活動!親御さん世代の30年以上前の就職常識は通用しない!?
『こんな親では就職できない(廣済堂出版)』なんて言う本も出版されているほど、ここ数年で子供の就職に対して熱心になり過ぎる親御さんたちが目立っています。
ある大手人材サービス会社では、親御さんを対象とした「子供の就活時への対処セミナー」も開かれているそうです。
私も就職・転職サポート面談で、新卒や第二新卒くらいの方と話していて気になるフレーズがあります。
「親が○○と言っていたので」
「親が○○○なところは止めて欲しいと言うので」
など、「親」が主語になる時です。
人生の先輩である親御さんの意見は貴重ですが、親御さんたちの就活の常識は30年以上前のものであるという落ちが隠されています。
大手企業で正社員ならば安定
という神話を唱えるのが親御さん世代なのです。
バブルが崩壊して不況しか知らない「さとり世代」と呼ばれる今の就活世代にはまるでピンと来ません。
「なんとなく親が言うから大手企業」
親御さんが自身の常識に当てはめようとするほど、就活の幅が狭くなる一方です。
先日あるテレビ番組でも取り上げていましたが、最近の若者の就業意識は「お金よりもやりがい」が顕著に現れていました。
アルバイトの話ではありましたが、時給を上げても応募が増えるわけではないのです。
15年卒の就活動向を見ても、「やりがいのある仕事であれば中小企業でもよい」という意識の学生が増加傾向だそうです。
親御さんは大手大手と繰り返すだけではなく、「子供にとってのやりがいは何であるのか?」を受け止めてアドバイスしてあげると良いなと思います。
私個人的には親御さんが子供の就活に口を出すのは悪いことだとは思っていません。
むしろ他人からは言いづらいことをバシバシ指摘してあげて欲しいとさえ思っています。
服装や髪型やメイクなどの見た目もそうですし、社会人としての心構えみたいなことも「言ってくれ!」と思います。
親子関係にもよるかと思いますが、だいたいの子供は素直には聞かないでしょう。
でも気付きくらいにはなるのではないでしょうか?
≪石川かおり≫