映画・ドラマを作るテレビ番組制作会社!?ただの映画好きか、それとも業界人としての一歩を踏み出すのか!?
映画やドラマを作りたいという求職者は多い。
ただ、純粋な映画制作会社、ドラマ制作会社は合わせて100社※もない。
※過去に求人実績がある会社、制作活動が見受けられる専門会社
テレビ番組制作会社が全国で推定1,200 社以上ある中で、(平成19年総務省調査)
映画やドラマを専門で作っている会社はこんなにも少ない。
「これらの会社で映画・ドラマ制作をするにはどうしたら良いか?」
映画制作の世界は制作会社に所属するか、
見習いから現場に入ってフリーとして活動する人が多い。
アルバイトでもフリー契約でも何でも良いので、
とにかく現場で経験を積ませてもらうのだ。
ただ、働かせてもらうのもコネや人脈が必要な場合がある。
映画・映像学校で学びながら人脈を広げ、チャンスを手にした人もいる。
人脈も経験も知識の何もない人が、
やりたいからやらせてくれと言ってもなかなか難しい。
新卒で大量採用をしている映画制作会社は近年とんと聞かない。
定期採用すらしていない映画制作会社は多い。
中途採用で機会を得る人はいるが、
前職も同じ職種だったり、近しい業界での勤務経験や知識を持っている人ばかりだ。
ドラマ制作の世界でも同じようなことが言える。
映画よりは明確な採用活動は行われているが、採用枠は少なく、ハードルが高い。
なぜなら、冒頭でお伝えしたようにドラマ制作会社は数が少なく、
そのほとんどが大手制作会社なのである。
「それでは、映画制作会社やドラマ制作会社に就職しなければ、映画やドラマを作ることは出来ないのか?」
映画制作会社やドラマ制作会社しか映画やドラマを作ってはいけないという決まりはない。
ここで注目して欲しいことがある。
テレビ番組を専門に制作している会社が映画やドラマも作っているのだ。
チラッと例をあげると・・・
<映画>
株式会社テレビマンユニオン
『がんばっぺ フラガール!』『ディア・ドクター』『誰も知らない』など
有限会社リーライダーす
『てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~』『デトロイト・メタル・シティ』など
<ドラマ>
株式会社東阪企画
『西村京太郎スペシャル 警部補・佐々木丈太郎シリーズ』『下町ロケット』など
株式会社ザ・ワークス
『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』主演:米倉涼子
どこもテレビ番組制作が中心だったり、テレビ番組もたくさん制作している会社ばかりだ。
他にも芸能プロダクションや出版社が映画やドラマを作っていることもある。
株式会社ケイファクトリー(芸能プロダクション)
『Woman』主演:満島ひかり『でたらめヒーロー』主演:佐藤隆太
株式会社光文社(出版社)
『明日の記憶』出演:渡辺謙など
その他にもあげればきりがないほど、
映画やドラマ制作の専門会社ではなくても作っていることがわかる。
映画少年・少女やドラマ好きの人がこれらを作りたいと思っているが、
ほとんどの人がチャンスを作る機会もないまま時間だけが過ぎて行く。
映画制作会社やドラマ制作会社への就職に拘るばかりに・・・。
“ただの人”でいるよりも、まずは業界に潜り込むべきだと思う。
映画やドラマ制作を目標と見据えて出来ることは山ほどある。
極端な成功者の例だが、
是枝裕和監督や堤幸彦監督はテレビディレクター出身で有名だ。
その他にもテレビ番組から映画やドラマに転向した人や、
並行して制作活動をしている人はたくさんいる。
自分の夢に境界線を引いてしまっているのは自分自身かも知れない。