テレビを作りたいのにテレビを観ていない!?出でよ、テレビっ子!
京浜東北線の社内。
座っている私の目の前に立っている男性2人組み。
大学生か、もうちょっと若いか。
さっきから盛んにテレビ番組の話をしている。
どうやら“月9”の話のようだ。
何から文句があるらしい。
文句があるということはちゃんと観ているんだな。
ふむふむ。
何の突っ込みだか知らないが、
「西部警察かよっ」ってはしゃいでいる。
「西部警察」を知っていることにビックリ。
昔の名作を紹介する番組で観たことあるのだろう。
これもテレビの力だ。
テレビの話は続く。
「行列でやってたんだけどさぁ」
なるほど、「行列のできる法律相談所」(日本テレビ)のことだ。
番組名で語られる番組はたいしたもんだ。国民的と言ってもいいだろう。
AKBが出ている番組、有吉の番組とかではなく、
番組名をきちんと覚えているのだから。
人気番組は一様にそうだ。
「めちゃ×2イケてるッ!」「ロンドンハーツ」「世界の果てまでイッテQ!」」とか。
若者のテレビ離れと言うけれど、果たして本当にそうなのか?
今年の1月にジャストシステムの調査で、このような結果が出ている。
「20代のビジネスパーソンに、1年前と比べテレビの視聴時間に変化はありましたか?」と聞いた。
36%くらいの人が「減った」となっているが、
50%くらいの人は「変わらない」なのだ。
別に今さらテレビを観なくなったわけではないようだが。
いつの時代の若者と比べているのかわからないけど、
とっくにネットは普及しているし、ゲームやマンガなども昔からある。
テレビを見なくなった=視聴率?
そんなこと言ったら、私なんて超テレビっ子だけど、
ほとんど録画で観てるし。
こんなにテレビを観ているのに視聴率にはまったく貢献していない。
キャリアトレインの就職・転職サポートに来てくれた、
番組制作会社への入社希望者に観ている番組を聞くと、
「アメトーーク!」(テレビ朝日)
「しゃべくり007」(日本テレビ)
断トツにこのあたりの番組名が出てくる。
逆にこれ以外の番組名をあまり聞かない。
突っ込んで聞いても、
朝の情報番組くらいしか出てこない。
しかも観ているというより、つけていると言う感覚だ。
番組制作を志すなら、もっと幅広く観て欲しいといつも思う。
番組に興味ある子でもこの有様なのだから、
普通の視聴者は・・・。
≪石川かおり≫
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