紹介は無理!人材紹介会社がフェードアウトするヤバい企業
キャリアトレインのような人材紹介会社(就職・転職エージェント)は、企業から求人の依頼を受け、依頼内容にマッチする人材を紹介しています。
「ADさんを紹介してほしい」「芸能マネージャーを探している」「経理や総務などの管理部門を任せられる人を見つけてほしい」などなど。
企業の要望は職種だけではなく、経験やスキル、年齢、性別、経験年数、学歴・・・各社から様々な要望が寄せられます。
しかし、そういった企業の要望にマッチする人材が見つかれば紹介するのかというと、そういうことではありません。
とてもじゃないですが、大事な大事な登録者(就職・転職希望者)を紹介するわけにはいかない企業というのが存在します。
簡単に言うと、『ブラック企業』という心象や事実がある企業に人材を紹介することはないのです。
『ブラック企業』という判断は、マスコミ・エンタメ業界の企業では少し難しいものがあります。
今は各社かなり気をつけるようになっていますが、勤務時間や休日が不規則で法定外の労働が発生してしまうことがある業界です。
ですので、勤務時間や休日だけを見て『ブラック企業』という判断はできないものがあります。
それでも限度はありますし、そもそもそういった労働環境に対して企業がどう考えているのかなど、別角度で判断できることはあります。
その他にも、「紹介できないな」と思うポイントは色々あるのですが、まさか企業にはっきりと言えるわけではありません。
人材紹介会社の役割は、企業の採用をお手伝いすることなので、その企業に入社したいという就職・転職希望者が集まるよう改善案などをお伝えすることはあります。
それでも、大事な登録者(就職・転職希望者)を紹介できる基準に達しない企業とは、ソロリと距離を置くようになってしまいます。
よほどのことがあれば、「御社は○○なのでお手伝いは難しい」となるかと思います。
そもそも、職業安定法によって企業からの求人依頼の内容が違反するものである場合には、求人の受理をしてはいけないことになっています。
とは言え、「紹介できないな」となる企業は年に1~2社あるかないかです。
数年に1度くらいの割合で、ブチ切れそうになる酷い企業はありますw
最近、ちょっとそんな感じの企業が現れたので、これまでの例を思い出してみました。
人材の紹介ができない企業
単に「人材の紹介ができない企業」と言うと、以下のような理由も含まれます。
■企業の要望にマッチする人材が見つからない
■求人に応募したいという希望者が現れない
■マスコミ・エンタメ業界以外の求人は専門ではない(キャリアトレインの場合)
こういった理由ではなく、「人材の紹介ができない企業」というのは過去にこんな例がありました。
CASE①長時間労働が常態化
マスコミ・エンタメ業界の仕事上、定時で仕事が終わるというわけにはいかない部分もありますが、あまりにも長時間労働が常態化していて、問題意識に欠けている企業。
長時間労働により社員のメンタルに影響を及ぼしても、「またか」で終わる。
CASE②パワハラを見て見ぬふり
明らかに問題のある社員がいて、そのせいで何人も退職に追いやられても黙認する企業。
死人に口なし状態で、辞めていった社員がすべて悪いことになって終わる。
CASE③求人内容がよくわからない
新規の依頼で、「ADいたら紹介して」で終わる企業。
給料などの待遇は決まっていない、求人に必要な情報がまったく揃わないのでマッチングしようがない。
CASE④最低賃金を下回っている
著しく低い給与設定で、違法状態を放置する企業。
社員の訴えで動いた労基署の指導にもしたがわない。
CASE⑤オフィスが汚い
社員のデスクは整理されておらず、足の踏み場もないくらい物が乱雑に置かれている企業。
分煙がきちんとされていないのでタバコ臭く、全体的にモラルの低さを感じる。
無理ですよね、こんな企業に人材を紹介するなんて。
何十年も人材業をやっている中で、特異な例ではありますが、こんな企業は登録者(就職・転職希望者)にはご紹介しませんので安心していただければと思います。
<石川かおり>