年収270万円から500万円にアップ!転職で年収が上がる人・下がる人
年収270万円から500万円にアップ!
映像関連職でキャリアを持つ30代前半のAさん。
即戦力として某映像コンテンツ会社への採用が決まったのですが、前職の年収を大幅に上げることができました。
そもそも、年収への不満足感から転職を決意した経緯があったのですが、希望年収は350万円ほどでした。
転職先の会社は、年収ベースが高く、福利厚生もかなり充実しています。
期待を超える転職を実現させたAさんですが、一般的に転職で年収が上がる方はそう多くないのが実情です。
3人に1人は転職後に年収が下がる!?
■令和3年上半期の転職入職者の賃金変動状況
前職の賃金に比べ
「増加」した割合は 34.2%、
「減少」した割合は 36.6%
「変わらない」の割合は 28.2%
出典:「令和2年雇用動向調査結果」(厚生労働省)
「増加した」方の年齢層を見てみると、「20~24歳」が47.7%と最も多く、「減少した」方の年齢層で最も多いのは「60~64歳」が69.8%でした。
34歳くらいまでの若手世代においては転職前よりも収入が増えた方が多く、ベテラン世代になると減った方の割合が多くなっています。
転職して年収が減ってしまう理由は、以下のようなことが考えられます。
<若手世代の場合>
○異業種・未経験職への転職の場合は即戦力にはならないため
○やりたいことが優先で転職の軸は収入面ではないため
○目先の年収より経験値を上げる転職になるため
○前職の給与水準が低かったため
<ベテラン世代の場合>
○前職ですでに高水準の年収をもらっていることが多いため
○転職の目的や価値観の変化により、収入面よりも大切にしたいことがあるため
○自己評価が高すぎる可能性があるため
○相当なスキルを持つベテラン以外は若手採用を優先することがあるため
転職成功者の平均年齢
転職成功の定義は人それぞれで、年収面だけのことを言うわけではありませんが、「転職できた」という面で見ると転職成功者の平均年齢は34歳以下※が最も多いようです。
※「労働力調査 転職者数及び転職者比率」(厚生労働省)
「転職サービスdoda」調べによると、2021年に転職に成功した人の平均年齢は「31.7歳」となっているそうです。
転職して年収が上がった世代と転職成功者の平均年齢は一致しているようです。
若手世代ほど転職成功の確率が高いことがわかりましたが、転職して年収が下がっても下記のような理由で満足していることも多くなっています。
・やりたかった仕事に就けた
・憧れの業界に転職できた(就活時には叶わなかった)
・働き方を変えてプライべートの時間が増えた
参考:2020年11月2日ブログ「年収ダウンはアリ!?マスコミ・エンタメ業界への転職」
転職に成功しやすいといっても、むやみに転職回数を増やすのはNGですが、例え転職に失敗したとしても、失敗から学ぶことができるのが若手世代のメリットです。
20代を中心とした若手世代の転職は、今後のキャリア形成にとって大きな転機となります。
転職について悩んだら、まずはお気軽にご相談ください。
<石川かおり>