「事務職でもいい」からのチェンジ!前向き発想で狭き門を突破!
「事務職でもいいので、マスコミ業界の仕事を探している」と、20代後半の女性から問い合わせがありました。
専門学校卒業後、接客業やコールセンターでのお仕事を経験しているそうで、マスコミ業界は未経験となります。
番組制作職などのクリエイティブな仕事は自分には無理だと思っているので、「事務職でもいい」という発想になったようです。
また、「マスコミ業界の仕事は大変そう」というイメージもあり、事務職ならば大丈夫なのではないかと思ったそうです。
マスコミ業界に限らず、事務職は女性を中心に人気がある職種です。
<事務職が人気の理由>
・残業が少ない
・土日祝が休み
・サポート的な業務が多い
・高度なスキルは必要ない
・外回りなど営業的な業務がない
・デスクワークが中心
・ルーティンワークが中心
事務職と言っても、会社や業務内容によって働き方は色々ありますが、一般的なイメージとしてはこんなことが言えます。
そもそも「事務」とは、どんな仕事のことを言うのでしょうか?
<事務職の種類>
・一般事務
・営業事務
・経理事務
・総務事務
・人事事務
・労務事務
・法務事務
・貿易事務
・学校事務
・医療事務 など
書類の作成や処理、データ入力、電話・来客応対、見積書や請求書の作成・発送など、パソコンを使用したオフィスワークの基本とも言える事務職から、専門的な知識やスキルを求められる事務職まで幅広くあります。
業務内容によって給与基準も変わってきます。
事務職は狭き門!
さて、人気の事務職ですが、実は仕事に就くのは狭き門となっています。
■令和4年5月の有効求人倍率■
全職業:1.24倍
事務職:0.38倍
参考:一般職業紹介状況(厚生労働省)
求職者1人に対して何件の求人があるかを示す有効求人倍率を見ると、事務職の求人数は少ないことがわかります。
とくに正社員採用の事務職は本当に少ないです。
<事務職の求人が少ない理由>
・希望者が多い
・退職者が少ない
・派遣を活用する企業が多い
・専門性が低い事務関連業務は減少傾向
それでは、狭き門である事務職に就くためには、どのようなスキルが必要で、どんな人が向いているのでしょうか?
<事務職に向いている人>
・パソコンスキル(Word、Excelを使いこなせる)
・デスクワークが苦にならない
・業務を正確にかつスピーディーに処理できる
・注意力があり細かいことにもよく気が付く
・様々な部署との交流が円滑の取れるコミュニケーション能力
・率先して業務改善に取り組むことができる
・仕事に必要なスキルや資格取得に積極的である
事務職に近い職種
番組制作会社や芸能プロダクションにも、デスク、営業事務、総務などの事務職は存在します。
バックオフィス(デスクワーク)で、クリエイターや営業職などを支えるポジションです。
完全なるデスクワークではなく、事務職に近しい業務やポジションもあります。
マスコミ・エンタメ業界で言うところの、事務職に近い職種の求人↓↓↓
現在募集中の求人を例にご紹介します。
■番組の校閲
「【40代~活躍中】報道番組制作経験者歓迎!番組内容・制作物のチェック(校閲)募集!」
報道・情報番組をメインに、番組内容・企画に問題はないか、フリップやテロップなどの制作物の内容が正しいかのチェック(校閲)します。
■テレビ局のアーカイブ
「【レア求人】アーカイブスタッフ募集!残業ほぼなし/シフト制■日本テレビ局内勤務■」
映像・編集用データのアーカイブ管理・素材貸し出しなど。
■芸能プロダクションのデスク
「誰もが知っている有名女優の現場マネージャーまたはデスク募集!【女性が活躍中!】」
時には撮影現場への同行もあり、社内での事務作業(請求書の管理やお礼状の送付など細々)をお任せします!
■芸能プロダクションの総務
「タレント・メディア作家・音楽家などのマネジメントプロダクションで【総務】募集!」
管理部門スタッフとして、総務・庶務・人事をお任せします。
■音楽出版社の経理
「<簿記3級以上で未経験も応募可!>テレビ朝日グループの総合エンタメ企業で働く経理募集!」
その他にも、法務や著作権管理など、専門職だけれどもデスクワーク中心で事務作業も多く発生する求人もあります。
パソコンスキルなど、事務職に求められている必須スキルはありますが、プラスアルファで事務職としての目標なども問われます。
冒頭の「事務職でもいい」という20代後半の女性も、「事務ならなんとかなるんじゃないか」という発想から、バックオフィスとしてやりたいことや目指していきたいことなどを見つけて、前向きな発想になれば良い結果が得られるかもしれません。
<石川かおり>