新卒1か月で退職するZ世代!?ブラック企業じゃなくても早期離職はある!

2021年5月26日

#新卒1か月

Twitterトレンドにあがり波紋を広げています。

元記事のタイトルは「入社0日で辞めた人も。新卒1か月で退職するZ世代の本音」bizSPA!フレッシュ

この4月に新入社員となったZ世代※にあたる若者の仕事観について紹介されています。

※Z世代とは?
1990年後半頃から2012年頃(2021年現在の年齢は、9~21才くらい)に生まれた世代。パソコンよりもスマートフォン(スマホ)を日常的に使いこなすデジタルネイティブ。1980年代から2000年代を指すジェネレーションY(ミレニアル世代)の次の世代だからZ。

▼この春に某私立女子大学を卒業して、自動車販売ディーラーの会社をわずか7日間で退職した22歳
▼専門学校を19年春に卒業後、約2年間でアルバイトも含めて10社ほどの職場を渡り歩いてきた22歳
▼慶応大を卒業し、入社する予定だったコンサル会社を一度も出社せず退職した23歳
▼19年に女子短大を卒業し、高級美容サロンに入社して1か月で会社を去った22歳
▼18年に有名私大を卒業し、ITメガベンチャーに就職して23日で退職した26歳

これだけ見ると、「おいおい」と思うかもしれませんが、退職理由はそれぞれ色々な事情があり、「そりゃ仕方ないわ」と思うようなこともあります。

一方で、「嫌な仕事は辞めちゃえ」というネット上の意見に影響されたという人もいて、Z世代の就職をサポートしている身としては考えさせられます。

案の定、#新卒1か月には様々なコメントが飛び交っています。

「企業側の問題も多いと思うけどな。旧態依然とした在り方が通用しなくなって来ている。潮流をちゃんと読むべき。」
「事例のような「ヤバい会社」からは早期に抜け出して正解だなと。」
「耳触りのいい言葉に騙されないで自分で考えろ」
「ふつーに35年前でも一ヶ月後に気がつくと辞めてた新入社員とかいたし。」
「新卒1か月で辞めてもいいと思うけど、同業種に転職するつもりならある程度の期間勉強と割り切るのも大事だと思うよー」
「正直何でもかんでも気軽に辞めるのはおすすめしない。でも生活できないくらい給料が低かったり、犯罪まがいなことしてたり、暴力が横行してたり、そういう「ヤバい会社」からは撤退した方がいいです。」
「その職場の実際のリサーチもちゃんとしてなかったのねっていう評価はできる。」
「良かったのか悪かったのかなんてその後の自分次第」

ザっと見る限り、「会社が悪い」「ブラック企業なら辞めるべき」という、新卒が早期離職する原因は会社にあるという意見が多いようです。

キャリアトレインの就職サポート経由でこの春入社した新卒の皆さんも、ここにきて色々と出てきています・・・。

新卒が早期離職する理由

キャリアトレインのサポート経由での就職はすべてマスコミ・エンタメ業界となるわけですが、21卒も番組制作会社や芸能プロダクションなどに数十名が入社しました。

21卒はコロナ禍での就職活動となり、例年以上に苦労した方が多い印象です。

そのせいか、「本来の希望」「本当にやりたいこと」を100%叶えられた新卒はすべてではない実情があります。

将来の目標に繋がる仕事に就いた方や近しい業界でまずは経験を積もうと考えた方、第一志望ではないけど興味のある仕事に就いた方、一応の理由を持って就職しました。

しかし、どんなに前向きに捉えていても、何かあると「本当はやりたいことじゃない」という気持ちが膨れ上がるものです。

例えばこんな理由で早期離職となった新卒がいました。

「やりがいを感じられない」
音楽が好きで、音楽関連の仕事に就きたかったAさん。コロナに関係なく、新卒で音楽関連の仕事に就くのはなかなか難しく、音楽番組の制作や配信を行っている会社に就職しました。確かに音楽に関わることはできたのですが、基本は番組を作ることが仕事なわけで、実作業としては音楽に関係のない業務が多くありました。やりがいを感じられない日々が続き、仕事を続けることが大きなストレスになってしまいました。Aさんは入社1か月半ほどで退職し、ライブハウスのアルバイトなど、Aさんなりに音楽に直接か関わることができる仕事を見つけようとしています。

「どうしても興味がわかない」
大学で舞台制作を学び、舞台制作会社やイベント制作会社に就職を希望していたBさん。コロナ禍で舞台やイベント関係の仕事が激減した中、志望先の企業は軒並み採用中止となりました。エンタメ業界に入ればいつかは希望する仕事に就くことができると考え、芸能プロダクションの映像事業部に就職しました。CMやバラエティ番組の制作に関わっていたのですが、企画を考えろと言われても映像制作に興味がないのでまったく浮かんでこないことに気がつきました。映像制作を通じて、舞台やイベントが本当に好きで仕事にしたいという気持ちが高まってしまったのです。

この2人の決断に対し、私の感想としては「もう少し先を見てほしかった」と思わざるを得ません。

マスコミ・エンタメ業界の仕事は視野を広げるとリンクする部分が多く、無駄な経験どころか自分のやりたいことに繋がるはずです。

しかし、2人とも精神的に辛くなってしまったと言い、そうなると引き留めようがありません。

今回は「本当にやりたいことがあった新卒の早期離職」を紹介しましたが、別の理由で早々に辞めてしまった新卒もいました。

参考:2021年4月26日ブログ「コロナ禍でも関係ない!?入社から1か月「もう辞めたい」2021新卒

今のところ、21卒は4名が早期離職となっています・・・。

この決断がたとえ間違っていたとしても、もうどうしようもありません。

自分の行動に責任を持ち、なにくそと頑張るしかないのです。

次こそは次こそはと夢や希望を追い求めるのは悪いことではありません。

皆さんの決断を私はひたすら応援したいと思います。

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<石川かおり>

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