テレワーク時代に求められるスキル!『テキストコミュニケーション』
新型コロナウイルス感染症の流行によって、2020年はテレワーク元年になったと言われています。
「tele=離れた所」と「work=働く」でテレワーク
会社から離れた場所で働くテレワークでは、求められるスキルもこれまでとは異なります。
<テレワークで必要な5つスキル>
①コミュニケーション能力
非対面でのやりとりのなかで、自分の考えを明確に伝達できる能力は必須です。
ホウレンソウ(報告・連絡・相談)もテレワークではより重要になってきます。
②自己管理能力
自分の業務・タスクを全うするため、スケジュールを自分自身で管理しなければいけません。
誰も見ていない状況でモチベーションを維持できるよう、オンオフの切り替えがポイントです。
③ITに関する基礎知識
遠隔でのコミュニケーションに欠かせないツールやソフトの活用が求められます。
また、パソコンのセキュリティ対策などについて、十分な注意を払う必要があります。
④情報収集能力
外部との情報交換がしづらくなった今、自分から情報をとりにいく力が必要です。
アイデア発想するため、新しい情報に触れて考えることが重要です。
⑤成果を出す能力
誰も見ていないので、過程ではなく成果(結果)が重視されます。
今後は評価制度も目に見えやすい成果や実績をもとにする傾向になることが予想されます。
これらはテレワークでなくても当たり前のようにしなければならないことですが、テレワークではさらに求められると認識する必要があります。
テキストコミュニケーションの重要性
なかでも「①コミュニケーション能力」は入ったばかりの新人でも必須で求められるスキルです。
テレワーク(非対面)によって、文章で伝えることがコミュニケーションになっています。
メールやチャット、資料、日報(週報・月報)など、短い文章から作成に時間がかかるものまで、言語化して発信する力を問われます。
昨年12月のテレワーク経験者へのアンケート調査では、文章力が高い人ほど「テレワークで生産性が高まった」と回答しました。
逆に文章力がない人は、誤解を生むような表現や、相手を不快にさせてしまうことも。
テレワークを機に、大多数のオフィスワーカーが「ビジネスにおいて文章力が必要である」と実感していることがわかりました。
「文章力に自信がない」「自分の気持ちを言葉にできない」など、日ごろから文章を書くことに苦手意識を持っている方は多いかと思います。
文章を書くことについて相談が多いのは、エントリーシートや志望動機、自己PRの書き方などですが、テレワークで活用される文章とは少し違う類のものです。
テレワークで文章を送る相手は、上司、同僚、部下、取引先など様々です。
ただ、相手に伝わるように言語化して発信することは同じです。
そこで大切にしたいことがあります。
「読み手に対して思いやりを持って文章を書く」
これは文章だけではなく会話をするときも同じですが、相手の立場や気持ちを想像することでの体温ある文章が生まれます。
思いやりはマナーでもあります。
相手に気を遣い過ぎるとまわりくどい印象になってしまいますが、自分で読み返してみて伝わらない内容になっている場合は思いやりに欠けていると言えます。
<思いやりに欠けている文章>
■クッション言葉がない
「お忙しいところ申し訳ございませんが」「お手間をとらせますが」「もし可能であれば」など、相手にお願いするときなどに使う前置きフレーズです。
■語彙力がない
適切な言葉づかいができていない。シチュエーションを表現できないので伝わらない。
■語尾に一言がない
「ありがとう」→「ありがとう!助かりました!」など、一言追加することで温かい気持ちになります。
■言葉足らず
相手もわかるだろうと勝手に判断して説明を省いてしまう。
■一文が長すぎる
読みづらいので読み返す必要があり、相手に時間をかけさせてしまいます。
言葉には力があります。
見えない相手へ送る言葉(文章)には、その力がどう働くのか意識しないと、とんでもないことになってしまうかもしれません。ご注意を。
<石川かおり>