タダモノじゃない!?テレビディレクター!

2017年12月25日

燃えるスタッフ

年明けに番組アシスタントディレクター歴1年となるDさん(25歳女性)

一般企業の営業職を2年ほど経験した後、キャリアトレインの転職サポート経由である番組制作会社に入社しました。

「昔から憧れていたテレビ業界に挑戦するなら今だ!」と、転職を決意して九州から上京したのです。

明るい性格のDさんは、番組制作の仕事でも持ち前のバイタリティーを活かし、評判も上々。

そんなDさんがここにきて「やる気がなくなってしまいました」と言い出したのです。

・仕事が楽しくないわけじゃない
・会社の人達は優しい
・無茶苦茶な働き方をしているわけでもない

とにかく言えるのは、「ディレクターになりたいと思えなくなった」と。

聞けば、直属のディレクターに問題があるようで、その方を見ていると「こうはなりたくない」と思ってしまったそう!?

ただ、特別そのディレクターが嫌いなわけでも、関係性としてうまくいっていないわけでもないと言うのですが、とにかく尊敬出来ないと・・・。

う~ん、私は聞きながら苦笑いでしたが、Dさんは真剣です。

「いつも上から目線で、気を利かせてやったことに対しても「ありがとう」がないんです!」

Dさんは、「ADなんだからやって当たり前」という気風に耐えられなくなってしまったのです。

見返りや優しい言葉を求めているわけではないけど、時には労いがあってもいいんじゃないかとDさんは憤っています。

【部下への労い】【モチベーションを上げる一言】まさに上司たるものの永遠のテーマですが、テレビディレクターは特に欠けているところがあるのかも知れません。

そもそも、テレビディレクターは普通じゃないのです。(失礼しました!!)

テレビディレクターとは

番組制作の実務責任者として、企画~台本~構成~収録~編集など、番組制作の一連の流れすべてに関わるポジションです。

テレビディレクター詳細はコチラ

番組が面白くなるのはディレクターにかかっていると言っても過言ではありません。

とんでもないプレッシャーと戦うテレビディレクターですが、どうやら変わった方が多いようです(怒られる!?)

・個性的
・強引な一面も
・自己主張が激しい
・過程は無視、結果に拘る
・無茶する
・昭和の体育会系
・他人への要求に容赦なし
・粘り強い

ダメだと言われて「はいそうですか」と引くような人達じゃないんです。ディレクターは!

どうしたらスムーズに制作を進行出来るか、もっと面白くなるのかを常に考えているので、部下や後輩にも求めることは少なくはありません。

それが時にはきつく、部下や後輩がついていけないと感じることもあるのかも知れません。

ご時世無視の熱血漢

昭和の親父じゃないですが、久々にご時世の空気を無視したディレクターに出会いました。

ある大手番組制作会社に勤務する中堅ディレクターのNさん(39歳男性)

バラエティ番組でタレントにいじられることもある名物ディレクターです。

普段は温厚で楽しい方なのですが、仕事になると一変!

ADが辞めるとか辞めないとかの騒ぎになった際、Nディレクターは言いました。

「やる気がないなら辞めてくれ」

「こっちは本気でやっている」

「頑張っている他のスタッフに失礼だし、邪魔」

うわぁ、人がいなくて困っている今の時代、なかなかここまで言わないですよ。

強い言葉で叱咤したらポジティブに届くかどうかもわかりません。

そんな風に考える私はなかなかひよっていますが、ここまで言える先輩は凄いと思いました。

長く厳しいAD生活を経てディレクターになったからには、Nディレクターは只者じゃありません。

ディレクターが厳しくならざるを得ない理由としてわかりやすいことがあります。

労務管理として、ADには早く帰れと会社は指導していますが、ディレクターは除外です。

番組の責任を背負っているディレクターですので、納得いくまで帰れるわけがないのです。

後輩を育てることや、チームワークに目を向けることは大事ですし、プレイングマネジャーとしての責任もありますが、「面白いものを作る」ことに頭がいっぱいなディレクターというクリエイターは、ミッションが他の人とは異なるようです。

もちろんディレクターにも色々なタイプの方がいますが、どんなタイプの方でも好きなことに一生懸命なディレクターを私は否定したくはありません。

パワハラ、セクハラなどは論外ですが、多少の無茶苦茶感は仕方がないのかと。

しかし、出来ることなら!

今時のAD達に憧れられるディレクターを目指して欲しいと、ちょっとだけ思う今日この頃です・・・(汗)

就職・転職サポート応募

≪石川かおり≫

PAGE TOP