面接に行けないから不合格!?現職中の転職活動
「面接にお越しいただけないのであれば仕方ないですね・・・」
某エンターテインメント企業にエントリーしたKさんは、現在の仕事の都合で転職希望先の面接時間が確保出来ずにいました。
転職希望先企業の面接依頼から2週間経っても目途が立たず、とうとう選考自体が保留になってしまいました。
選考スケジュールがあらかじめ決められている場合、多少の融通は効くにしても、スケジュール期間内で選考が出来ない応募者は残念ながら不合格となることは多々あります。
転職面接は平日の9:00~20:00の時間帯に行う企業がほとんどです。
先日、企業から面接希望日を聞かれて平日21時以降と土日しか挙げられなかった求職者がいましたが、平日10:00~19:00勤務の会社だとわかっていて、しれっとこの面接希望はビジネスマナーを疑わざるを得ません。
転職希望先の人事担当者に、21時過ぎまで残業しろと?休日出勤しろと?
昨今の人手不足で人事担当者も応募者に対してかなり寛容になっていますが、自分の事情ばかりを主張するのはマナー違反ではないでしょうか。
では、どうしたら忙しい現職中の身で転職面接に行けば良いのでしょうか?
現職中の転職面接設定方法
「平日に休みづらい・・・」「残業が多く定時にあがれない・・・」
忙しく働く現職中の求職者の中には、転職活動がままならない方もいます。
しかしながら、面接に行かずして内定を得ることは難しく、職場見学や職種によっては実技テストなど、面接以外にも転職希望先に出向く場面はあります。
これまで転職サポートさせていただいた現職中の求職者は、どうやって面接時間を確保していたのかご紹介します。
①まずは誠意をもって懇願する
応募者の状況をきちんと把握せず理解することは企業側も出来ません。自身が置かれている状況・事情を説明して、可能な限りの対処を転職希望先にお願いする必要があります。
②思い切って休む
有給なり代休なりズル休みなり。現職の企業に嘘をついてでも休むしかないこともあります。
③半休を取る
「午前中に病院によってから出社します」「パスポートの更新は平日しかやっていない」「差し歯が取れたので歯医者に行ってくる」何とでも理由を作って午前や午後の半日だけお休みを取ります。
あとは、昼休みに抜けてきた求職者もいました。
「何だよこんなの考えたことあるわっ!」と思うでしょうが、皆さんリアルにやっています。
腹を括って実行に移すしかないのです!
とは言え、忙しい時期や転職にふさわしい時期は個々にあるはずです。
転職活動を始める前に、自身でスケジューリングをして休みやすい状況を整えるのがポイントです。
現職中の転職活動には転職エージェントを
上記のように面接設定に苦労する方は、自身の代弁者として転職希望先企業と交渉してくれる転職エージェントを利用するという手があります。
転職エージェントは、なかなか面接に来ない応募者に対して悪いイメージを与えないように、企業との間を取り持ちます。
転職エージェントが説得し交渉した結果、休日や時間外に調整してくれる企業もあるものです。
特にエンターテインメント業界の企業は、人事担当者自身も残業が多く忙しく働いている方が多いので理解してくれます。
当たり前ですが、転職を成功させた方はうまく時間を作って面接をパスした方達です。
転職面接は人生を左右する大事な1場面です。「出来ないじゃなくて、なんとかする」ことも考えなければなりません。
《石川かおり》