実はアピールポイント!履歴書の《健康状態欄》

2016年4月4日

完治

履歴書には《健康状態》を書く欄がありますが、あまり意識せず「良好」と書く方が多いのではないでしょうか?

健康状態欄

ただ、病気治療をしている方や、過去に体調を崩した経験のある方は、何て書いたら良いのか悩むところです。

『身体の健康』と『心の健康』、どちらも採用企業にとっては非常に気になるところであり、偽りを述べることで信頼を失い、最悪の結果を招くこともあります。

ただ、「正直に既往歴を書くことで不採用になるのではないか」という不安はつきまといます。

過去にかかった病気や手術など「既往歴」
内容によっては即不採用とする企業もあることが判明

「全く関係ない」「個別に対応する」が各4~6割
書類審査段階で「不採用」の企業が2社

2008年厚生労働省研究班調査(36自治体と1074社が回答)

企業には採用の自由があります。

職業安定法:第5条の4では業務に必要な範囲で個人情報を収集することは許されており、応募者の健康状態を知ることは違法ではありません。

「再発されたら困る。」
「うつ病だった人は採用したくない。」

企業の本音はこんなものでしょう。

しかし、健康状態を理由に不採用とすることはいけません。

不採用の理由を応募者に伝えることは滅多にないのでわからないだけですが、既往歴のある方にとっては想像するだけで落ち込みます。

わざわざマイナス面を書く必要はない

履歴書の健康状態欄に「花粉症」と書いた応募者がいました。

花粉症なんて今や国民病です。あの人もこの人も、私もです。

面接官は応募者にどれほど酷い花粉症なのか問いました。

ただ、季節は3月中旬。

面接に望んでいるこの応募者に花粉症の症状は見えません。

案の定、応募者はケロッと答えました。

「普通です。」

面接官は心の中で「じゃあ書くなよ」と思ったそうです。

人間、何かしら健康面に不安を覚えることもあります。

履歴書の健康状態欄に書く・書かないという判断基準は、、、

「業務に支障がなければ問題なし」

花粉症だって酷いものになれば、強い薬を服用する必要があるかも知れません。

それによって、運転が出来ないとか集中力を必要とする業務が出来ないとか、業務に支障が出ることもあります。

何とか解決するか、履歴書で申告して企業の判断を仰ぐ必要が出てきます。

履歴書の健康状態欄ではなく、自己PR欄にこんなことを書いた応募者もいました。

「体力に自信がありません」

この応募者は一見健康そうな22歳の男性だったので、面接官は気になってしまいました。

面接官「日常生活で何かしてはいけないことがあるの?」

応募者「いや、特にありません。」

「わざわざ書かなくてもいいのに。」とその場にいる面接官全員が思ったそうです。

本当に気になる既往歴がある場合

病気が理由で前職を退職したなど、健康状態に不安がある方もいます。

事実を正確に(出来れば前向き)に書くことで、企業を安心させることは出来ます。

・現在は完治している。
・後遺症などは何も残っていない。
・○○だが、日常生活には何の制限もない。
・業務に支障はないが、3ヶ月に1度通院の必要がある。

仕事への情熱や、応募者が持つ良いところを存分にアピールする為には面接まで進む必要があります。

履歴書にいらぬことを書いたり、企業の不安を払拭することが出来ない履歴書では書類選考が通りません。

まずは書類選考を通過する為に、健康状態欄一つも気を配らなくてはなりません。

「良好」プラスアルファ

「良好」の理由でも企業を安心させることが出来ます。

「良好」と一緒にこんなことで健康をアピール

・学生時代から前職まで無遅刻・無欠勤・無早退でした。
・この○年間、風邪もひいていません。
・スポーツジムに週○回通ってます。
・フットサルチームに入り、週末に活動をしています。

あまりにも幼稚なことを書くと恥ずかしいですが、せっかくアピール出来る欄があるのに「良好」の2文字ではもったいない気がしませんか?

履歴書は隅々までアピールポイントがいっぱいです。

せっかく書くなら“通る”履歴書にしましょう!

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《石川かおり》

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