ADを目指してテレビ業界に入った人が数年後にぶち当たる壁

2012年12月18日

マスコミ業界への就職や転職を希望する人たちの中で、常に一定数の人気を誇る職種と言えば、テレビ番組制作の仕事、そう、“AD”です。

テレビの仕事に就きたいと考えた場合、多くの未経験者はアシスタントディレクター(以後、AD)からそのキャリアをスタートさせることになります。

ただ、ADから先の道筋を描けていない人が意外と多いのが現状です。

【ADになろうと決めたきっかけは・・・】

テレビ番組は多くのスタッフがチームとなって協力し合い、力を合わせて作り上げていくものです。
最近は番組上で制作サイドの露出も増え、テレビの仕事がだいぶ身近に感じられるようになりました。
そう言った中で自分もチームの一員に加わってみたいという考えはよく分かりますが、多くの人がいずれ自分がそのチームを率いたり、主導的な立場で番組を作っていく、と言うイメージが実はなかなか持てていないようです。

好きな番組に携わりたいと言う気持ちも大事ですが、“観ていてとても面白い番組=制作現場も面白いに違いない” と言うのは違います。
あくまであなたは一視聴者として番組に楽しませてもらっているだけで、実際の制作現場では誰もあなたを楽しませようとはしてくれません。

【“テレビ業界”と“料理人の世界”】

話は少し変わりますが、料理人の世界も相当厳しいと聞きます。
ここでも最初は見習いや修行、アシスタントと言う立場からスタートし、何年もかけて少しずつ認められ、いずれ板前やコックなどプロの料理人となるのです。
「将来の事はよく分からないけど、食べるの好きだし、取り合えず見習いになろうっと!」
・・・と言う方がいるかどうかは分かりませんが、このようなモチベーションで厳しい世界を生き抜けるものでしょうか。
フレンチシェフになりたい!寿司職人になりたい!と言った目標があるからこそ、その世界に足を踏み入れるのでしょう。

ADとしての期間は、平均的に見てせいぜい最初の4~5年です。
長いテレビマン人生の中で見れば、最初のほんの数年間です。
その後、ディレクタープロデューサー放送作家などの将来に向けて新たなステージへ進む事になります。

にも関わらず、その最初の数年だけ、つまり“AD”をイメージしてテレビ業界へ飛び込む方が意外と多いのです。

【AD2年目から襲われる不安・・・】

ADはその先の目標がなければ続けていくことが難しい、と言われる中で、具体的な目標がないままどんなに頑張ってADを続けたとしても、2~3年目くらいからその先のキャリアについて多少なりとも不安を抱き始めます。

 

 

 

 

 

 
実際に現役のADさんからよく受ける相談です。

「ADをやってみたかったけど、もともとディレクターになりたかったわけじゃないし…」
「ADとしてはよく頑張ってきたけど、自分はディレクター向きじゃないから…」
「既に3年目。いつまでもADでいるわけにいかないしなぁ…」
「他業界へ移ろうにも、なかなか活かせるスキルがない…」

もちろん仕事を続けていく中で目標が変わったり、徐々に方向性が変わってくる事はよくある話ですが、そもそも最初からこれと言った目標がなかったと言う方がわりと多い事に驚かされます。

例えばディレクターになるためにADを始めた人と、ADをやってみたくてADを始めた人とで、その差は徐々に広がってくるでしょう。
また単純にディレクターを目指したとしても、どんな番組を作りたいか、作りたい番組を作るために今の環境は適しているのか、など状況に応じて環境を変える柔軟さも必要でしょう。
ドキュメンタリー番組を作りたいのならやはりドキュメンタリー番組の制作会社に入って経験を積む事が何よりの近道です。

【映像系学校卒業者が優遇される実の理由】

ADさんの選考で、映像系の専門学校を卒業した方や大学等で映像の授業を専攻した方が優遇される事がよくありますが、これはスキルや知識を買われて、と言うよりは、映像の勉強を通じて目標が明確になっていたり、映像業界でのビジョンが描けているためとも言われます。
よく未経験者から「映像の学校を出ていないからスキルも知識もなくて…」と言った相談を受けますが、なかなか独学でスキルや専門知識を身に付ける事は難しくても、テレビの仕事に真剣に向き合い「なぜテレビ業界に入りたいのか」「テレビ業界でどうなりたいのか」と言ったビジョンを描き、具体的な目標を持つ事は出来るはずです。

【会社や環境に将来を全て任せない!?】

生き残りが厳しいテレビ業界の仕事では、本人の強い気持ちがない限り、誰もその先の道筋を示してはくれません。
もちろん将来を約束してもくれません。
最悪の場合、会社にとって都合がいいだけの存在になってしまう、なんて事もあります。
認められる程の努力や成果、よっぽどのアピールがない限り「3年ADやったから明日からディレクターね!」とはならないのです。

全ては本人の気持ち次第なのです。
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