その退職理由で面接官を説得出来ますか?
転職活動で頭を悩ますことの多い、前職の退職理由
面接などで必ずと言っていいほど聞かれます。
前の会社を辞めた理由にやましいことがあるなしにかかわらず、面接官を納得させる内容でなければなりません。
自分では何ら疑問を持たない退職理由であっても、他人が聞くと眉を顰める理由であることは多々あります。
転職活動に客観性が必要な理由はこういったところにあるのです。
人に聞いてもらって初めて知ることは案外あるものです。
そこでキャリアトレインのような人材紹介会社の出番なのですが、、、宣伝は後にしましょうかね。。。
さて、キャリアトレインがこれまでに面談をしてきた転職希望者の退職理由を見てみると、このようなランキングとなりました。
退職理由ベスト10
- ①ハードワーク
②人間関係
③家族の体調不良
④待遇
⑤契約満了
⑥雇用形態
⑦体調不良
⑧やりたい仕事への挑戦
⑨スキルアップ
⑩会社都合
このランキングはあくまで転職希望者の自己申告。ホンネとタテマエが混在しています。
タテマエが満載の退職理由は大体バレます。
順を追って聞いていけば、辻褄の合わないところが出てくるものです。
面接官がモヤっとしたら最後。
応募者の言うことを全面的に信じないわけではないのですが、面接官を納得させるだけの情報を追加する必要があります。
退職理由を納得させるには?
上記の退職理由ベスト10の中で、採用企業が特に気にするものがあります。
体調不良
企業が病気を理由に不採用することはありません。ただ、「あからさまな不採用理由にしないだけ」という可能性はあります。例えば、体力の消耗度が高い職種もあります。またストレスを受けやすい職種というのも存在しており、心の健康度も重要です。心や身体に支障をきたしたことが前職の退職理由であるならば、その原因を自分自身できちんと把握していることがポイントです。面接等で健康について根掘り葉掘り聞かれることは少ないかも知れませんが、ネックとなるようでしたら説明する必要があります。
・完治しているので問題ない
・治療が必要だが業務に支障はきたさない
・こういうことをすると再発・悪化する など
また、家族の体調不良(介護など)が前職の退職理由である場合も同じです。
・状況がどのように改善したか
・継続して介護の必要があるのかないのか
・また介護が必要になった場合はどうするのか など
人間関係
「人間関係がうまくいかなった」とただそれだけ聞くと、「応募者に否はなかったのか」と不安を持たれる可能性があります。その不安を取り除く為にも具体例を示して説明する必要があります。
・前職の環境故にうまくいかない人間関係だったのか
・転職先では大丈夫なのか(その根拠)
・改善する為に努力をしたのか
「周りが悪い」「会社が悪い」と不満を口にするのではなく、自身を省みてから発言することがポイントです。
「もっとこうすればよかった」など、前職で体験した人間関係を転職先において良い形で活かせることを示すのも頼もしい印象です。
スキルアップ
スキルアップや待遇改善などが原因の退職理由は就業期間が説得力を持たせます。短期間しか勤務していないのに、「もっと上へ」「もっと多く」という希望は理解を得づらいのが現実です。会社に不満や要望をあげられるだけの実績を積んできたのか、ただのワガママと面接官にとられないよう証明する必要があります。
退職理由ホンネ
あるネットリサーチ会社が新入社員を対象に調査したところ、約4割が「仕事が面白くないから転職を考えている」と答えたそうです。
退職理由をホンネで言うと、「仕事が面白くなかったから」ということですよね。
“なぜ”面白くないのか?
自己分析をして具体的に認識することで、転職先は何を重視して選ぶべきか見えてくるはずです。
・ハードワークで自分の時間が取れないからなのか
⇒残業や休日出勤の有無を確認
・曖昧な評価制度のせいで待遇が良くならないのか
⇒評価制度がきちんとある会社
・上司や先輩とそりが合わず、同期や後輩もいない環境で拠り所がないのか
⇒同期や自分と近い立場の社員がいる会社
前職を辞めた理由が解消されなければ、転職先でも同じ失敗を繰り返してしまう可能性があります。
退職理由を取り繕う前に、どこまでなら自分は頑張れるのか自己分析は必須です。
≪石川かおり≫