まだまだまだ間に合う!?番組制作会社の冬採用
「え?あの会社が2月採用!?」
番組制作会社の中では大手と言われている某社が、16卒の“2月採用”を行うと言うからビックリです。
少し前までごくごく一般的なスケジュールで採用活動を行っていたはずです。
それだけの志望者数を誇り、予定採用人数を確保してきたからです。
ただ、ここ2年くらいは“秋採用”をするようになりました。
夏までに予定採用人数を確保しきれなくなったからです。
そして16年卒は、いよいよ年明けまで内定者が出揃わないという自体になったのです。
番組制作会社は、今制作している番組が続くのか終わるのか?新番組が増えるのか?によって会社の運命が左右されます。
春夏秋冬に行われる番組改編によって運命が決まるのですが、ギリギリにならないとわからないことが多々あります。
来年の人員を決めることが出来るのは年明け、なんてことは珍しくもありません。
多くの番組制作会社が秋採用どころか、年明け~3月ギリギリに採用活動が活発となります。
では、この時期に志望する新卒はというと、、、
「テレビ局や大手しか受けてこなかった」
マスコミ業界以外の業界でも見られる現象ですが、大手企業を狙うばかりで中小企業へシフト出来ない新卒が増えているようです。
マスコミ業界では、テレビ局や新聞社、大手芸能プロダクションなどに志望者が殺到しますが、そのほとんどが夢敗れる現実があります。
テレビ局の採用倍率は1000倍とも言われています。
2014年卒の競争倍率で公表されているのは、、、
165倍 東海テレビ放送
108倍 静岡朝日放送
94倍 長野放送
日本テレビ、TBSテレビ、テレビ朝日、フジテレビなどの東京キー局の競争倍率は一体どのくらいなのか!?
採用倍率1000倍はリアルです、、、ね?
テレビ局と番組制作会社の格差!?
「番組制作がやりたい」とテレビ業界を志望しているのに、テレビ局しか受けない。
そんな方はたくさんいます。
番組制作をしているのは番組制作会社なのだといくら言っても通じません。
上記の競争倍率を見ても、なぜにこんなに志望者が多いのか!
理由は明確、、、勤務条件が良いからです。
テレビ局社員の平均年収
出典:2015年05月28日東洋経済
番組制作会社社員の年収は、テレビ局社員の年収の4分の1と言われています。
テレビ局社員の初任給(一例)
フジテレビ 24万5500円
テレビ朝日 24万3030円
テレビ東京 23万7600円
番組制作会社社員の月給と比べると、、、
初任給は月給18万円~20万円ほど
2年~3年、4年・・・とキャリアが上がってやっとテレビ局社員の初任給くらいになります(汗)
月給で見ると数万円の差かも知れませんが、年収にすると賞与が追加されるので大きな差が生まれます。
そんなこんなで「どうせならテレビ局に入りたい」と思うのでしょう。
まとめ
記念受験的な方もいるかと思いますが、テレビ局に入ることを最大にして最高の目標にしている方も結構見かけます。
テレビ局以外は目に入らない。『絶対合格!マスコミ塾』のようなところに通って何十万円も払っちゃったり。
上記の倍率からしてほとんどの方がテレビ局の内定は得られない、ということは残念ながら現実です。
テレビ局一直線の方は軌道修正出来ず、就職も出来ずなんていう悲劇!?も覚悟する必要があります。
「もっと現実を見て!」なんてつまらないことは言いませんが、せめて番組制作がやりたいのであれば制作会社も視野に入れてみてはいかがでしょうか?
冒頭にお話したように、今活発に採用活動を行っている番組制作会社はたくさんあります。
どこも同じようで同じではありません。
各社、個性があり、自分に合う会社を見つける楽しみもあります。
簡単なことではありませんが、視野を広く持って行動してみることをオススメします。
《石川かおり》