国内最大手ケーブルテレビ会社が大切にするコミュニティチャンネル
2006年時点で日本のテレビ視聴世帯数は約4,800万世帯でした。ほぼ当時の日本全国世帯数と同じです。
約1,341万世帯
これは国内最大手のケーブルテレビ会社である㈱ジュピターテレコム(J:COM)のコミュニティチャンネル視聴可能世帯数です。
2014年に業界第2位の㈱ジャパンケーブルネット(JCN)と統合し、全国29拠点、シェア50%を超える大ケーブルテレビ会社が誕生しました。
出所:J:COMリリースより
JCNも地域に根ざした番組作りを大切にしていましたが、J:COMでもオリジナルのコミュニティチャンネル制作には力を入れています。
その中心となる番組が月曜~金曜の夕方に放送されるデイリーニュースです。
地元の気になる出来事をご紹介する地元目線のニュース番組
20~30分の番組ですが、情報がギュッと詰まったなかなか見ごたえのある番組です。
キャリアトレインでは、これまでに数十人の映像ディレクターをコミュニティチャンネル制作スタッフとして送り出してきました。
- ・日本テレビやTBSテレビなどの民放テレビ局の番組で活躍していたディレクター
- ・J:COM以外のケーブルテレビ局で番組制作をしていたディレクター
- ・番組制作だけではなく、CMや企業VPなども制作していたディレクター
デイリーニュースの制作では、報道・情報系番組を制作していたディレクターが馴染みやすい傾向があります。
ただ、ロケもスタジオもあるコミュニティチャンネルでは、決まりきった経歴のディレクターではなく、様々な経験が活きるのが特徴です。
先日、J:COM某局へお邪魔したのですが、デイリーニュースの放送中に制作スタッフの皆さんが楽しそうにVTRを観ていました。
地域の方が登場する企画コーナーでしたが、スタッフの皆さんのお知り合いのようで、家族が出演しているかのように見つめているのです。
番組の間に流れるCMも地域にあるスーパーマーケットでしたが、名物のオモシロ店長が登場するそのCMを見る度に皆さん楽しそうにしていました。
民放のテレビ局ではなかなか見られないアットホームな制作環境で、自分たちが作っている番組への愛も感じました。
「民放のテレビ局では出来ないことをやる」
コミュニティチャンネルの存在意義を証明してくれるようなディレクターこそ、温かい番組作りには欠かせないのだと感じました。
《石川かおり》