新卒だけじゃない!中途採用も活発になる下半期
仕事でオフィスビルやクライアントを尋ねると、いたるところで2016年新卒選考の会場案内を見かけます。
7月に入ってから特に見かけるようになりました。
経団連の『採用選考に関する企業の倫理憲章』としては、今年の新卒選考からは8月選考解禁がルールとなっています。
昨年「12月エントリー解禁、4月選考開始」
↓
今年「3月エントリー解禁、8月選考開始」
とは言え、別に法律で定められているわけでもないですし、経団連に加入していない企業では、すでに選考を終えているところはたくさんあります。
7月1日時点での大学生の就職内定率は49.6%
就職みらい研究所調べ
経団連加入企業でも「面接」ではなく「面談」という形で実質の選考をしているところもありますが・・・。
8月選考開始による問題とは?
経団連に加入している企業は、【大手】【有名】【人気】企業がずらずらです。その数は約1300社。
すでに内定を出している企業がたくさんある中で、経団連加入企業の選考が8月に始まります。
何が問題かと言うと、経団連に加入している企業の選考が後ろ倒しになることで、すでに内定を得ている学生が就活を継続している場合、経団連加入企業に受かったらそっちに行ってしまう可能性が高いということです。
つまり内定辞退続出問題です。
新たなハラスメントの登場
7月1日時点で内定を得ている学生のうち67.2%は就活を継続している。
人材支援会社ディスコ調べ
採用選考が長期化している今年度、「オワハラ」なる言葉が2015年流行語候補になっています。
「就活終われハラスメント」を略して「オワハラ」
企業が就活生に対して他の企業への就職活動を終わらせるよう求める行為のことをいいます。
「オワハラ」の手口例
(1)「今受けている企業を全て辞退すれば内定を出す」と他社の内定の辞退を強要
(2)他社の選考に行かせないように、無駄に面接の日程を入れるなど物理的に妨害
(3)内定辞退の連絡をした人に対して、「義理だ」「嘘つきだ」と入社を強要
ちょっと前まで「内定取り消し」が問題になっていたのに・・・、今やこんなことになっているのです。
2015年下半期(7月~12月)は中途採用も活発に
企業がここまで新卒の囲いこみに躍起になるのは、人材難も理由の一つです。
定期採用で新卒を育てる一方、即戦力となる中途採用にも力を入れています。
2015下半期の転職市場予測はどの業界も軒並み晴れマーク
DODA調べ
クリエイティブ業界でも求人数は順調に伸び続けると予想されています。
一番は即戦力となる人材の採用ですが、未経験者のニーズも負けてはいません。
春に次ぐ転職シーズンになる9月~10月に向けてそろそろ動き出しませんか?
《石川かおり》