面接で覚悟を問われる場面。「やってみなければ分からない」と答える前に・・・
テレビ業界の仕事はどうしてもそのハードさが際立ちます。
職業柄、ある程度の時間の拘束は止むを得ず、仕事もプライベートも充実させたい!と言う人には向かない働き方かも知れません。
番組制作会社の説明会や採用面接などでは、特に未経験者に向けて、担当者がそういった働き方の現状なども含め詳しい仕事の説明を行う場面が見られます。
よくある面接での1コマですが、
面接官「(省略)~と言った仕事になるのですが、どうですか?」
応募者「そうですね、取り合えずやってみないと分からないので」
面接官「・・・」
やってみないと分からない?
うーん、最終的にそれはそうなのですが・・・
素直過ぎるこの回答、相手はどう受け止めるのでしょう??
「入社してすぐ退社」というのは、採用する側にとってもされる側にとっても決して良いことではありません。
採用する側としては、ある程度の現状を事前に伝えた上で、その覚悟を問うてる場面です。
いろいろと説明をしてもらった事に対して、「やってみないと分からない」とひと言で片付けてしまうのは、やや熱意や覚悟が足りないと受け取られかねません。
だって、やってみなけりゃ分からないじゃない!?
そう考える気持ちももちろん理解できます。
が!これはあくまでも「就職」です。
安易に選択をした結果すぐに退職したとしても、残念ながら自分のキャリアに何事もなかったことにはなりません。
「飛び込んでみた結果、意外と自分に向いている仕事だった」
と言うこともこの業界ではよくあることですので、もちろん一概には言えません。
ですが、それなりに覚悟がなければ続かない仕事です。
もし覚悟は十分にあるのに相手に伝わっていないのだとしたら、、、もったいないですね。
その覚悟、ぜひ相手に伝えましょう。
じゃあどう答えればいいの?
本当に「やってみないと分からない」と思っているかどうかは別として、まずは面接をこの言葉で片付けない努力をしてみましょう。
相手はあなたに「100%大丈夫と言えるのか」を確認したいわけではありません。
もしそうなら、それこそ「やってみなければ分かりません」よね。
あくまでも仕事の性質を理解した上で、あなたにその覚悟があるかどうかを知りたいのです。
「大丈夫です!!」と即答すれば良いということではありません。
ブログ「根拠のない「大丈夫です」は、面接でのNGワード。 大丈夫と答えるからにはその根拠が必要なのです。」
大変な仕事だと理解しているけれど、私は「●●●」だから出来ます!というアピール。
そして、この●●●の部分には「志望動機」や「自己PR」の要素をを織り交ぜることが重要です。
「しっかりとした志望動機を持っている。熱意を感じるな」
「ちゃんと自己分析が出来ているし、こういう人ならやっていけるだろう」
そう相手に思わせることが重要です。
よく考えた。覚悟もして入社した。頑張った。
けれど結果的に仕事を続けることが出来なかったとしても、
その時は「ほらほら、だから言ったじゃん!」と誰も責めたりはしません。
熱意の示し方
ところで、書類選考でも面接でも、熱意の示し方は人それぞれです。
「やる気は人一倍」
「気持ちは誰にも負けない」
「一生懸命頑張る」
こう言った強めの言葉を使うことはとても簡単ですが、実は言葉の強さほど相手には伝わっていません。
これらの言葉を使ってはいけないと言うことではありません。
しかし、テレビの仕事は「伝える」ことです。
採用選考の場面で、少なくとも「伝えようとする工夫や努力」が見えてこなければ
適正がないのでは、と判断されても仕方がないかも知れませんね。