マスコミ業界で活躍する女性達も!20代で考える『理想の30代』
某大手広告代理店で活躍している営業ウーマンがいます。
結婚している彼女は30代半ばにして初産を迎えます。
と~っても喜ばしいことですが、彼女にとって心配事があります。
産休・育休を取って職場に復帰しても、元の営業職には戻れない可能性があるのです。
残業も多く、休日出勤も珍しくない超多忙な営業部門では、そもそも女性の営業はほとんどいません。
そんな中で活躍している営業ウーマンです。
優秀なのは誰もが認めるところです。
ただ、子供を保育園に預けながら以前と同じような働きが出来るかどうかは「優秀だから」ではどうにもならない部分があります。
会社側だってもちろん理解がないわけではありません。
ただ、すべてを彼女に合わせるわけにはいきませんし、ピンチヒッターにも限度があります。
億単位の取引になるナショナルクライアントをこれまで通り彼女に任せるには、やはり綺麗事ではすまない現実があります。
はぁ・・・。
優秀な大学を卒業して、一流企業に勤めて、第一線で活躍してきたのに・・・。
こんな話を聞くたびに考えさせられます。
産休・育休明けに復帰しなかった優秀な先輩達を私はたくさん知っています。
出産前は復帰するつもりでも、状況が許さなかったり、気持ちが変わったり、色々です。
昨今、マスコミ業界でも女性の活躍が目覚しいと先日のブログにも書きましたが、20代のスタートダッシュは良くても、30代、40代になってくると一線で活躍する女性スタッフの数はグンと減ります。
テレビ業界で言えば、アシスタントディレクター(AD)は女性の方が多いくらいなのに、その上のディレクターやプロデューサーになるとまだまだ男性が目立ちます。
理由は良いことも悪いこともありますが、私はこの事実が残念でなりません。
8月18日の毎日新聞の記事【「28歳」は女性の分岐点】にもありましたが、一般的に、20代後半~30代の女性の人生には大波が押し寄せてきます。
記事では28歳までにパートナーや仕事との関係に向き合うべきだと言う意見が載っていました。
会社から「帰って来てほしい」と思われるよう、失敗が許される20代のうちに頑張ってみればと勧めています。
そんな予定がない20代でも、自分の存在価値を知らしめておかなければならないのですね・・・。
会社や社会の理解に焦点がいきがちですが、一番大切なのは女性自身がどう考えて行動するかなのかも知れません。
計画通りにいかないことが大半でしょうし、20代で一生の仕事に出会えているかもわかりませんが、「こうなれたらいいな」というイメージだけでも持っていると、日々の行動に現れてくるのではないでしょうか。
≪石川かおり≫