マスコミ業界にも望みたい『35歳転職限界説』の崩壊!
先日のYahoo!ニュースで「転職大ブーム!崩れる「35歳転職限界説」」(東洋経済)という見出しが躍りました。
・企業が『第二新卒』(20代前半)を育てられず、結局30代以上の即戦力に期待している。
・新規事業の開発や市場の開拓に、若手の育成だけでは追いつかないので、専門スキルを持ったミドル層を求めている。
・転職者に自社の年下の上司がつくといったことなど、企業の抵抗感が薄れてきた。
などなど。
一般企業にはこのような現象が見られるようですが・・・。
マスコミ業界、とりわけ映像業界に関して言えば35歳どころか30歳限界説が健在!?
テレビ番組制作会社で言えば、アシスタント職(AD)は人手不足の為、未経験者でも上限年齢があがりつつありますが、
ディレクターなど、上のポジションになるとほとんどの会社が30代前半までの方を希望している現実があります。
先日ある番組制作会社に35歳のキャリアも確かなディレクターを紹介したのですが、人事担当者に「35歳かぁ・・・」とつぶやかれてしまいました。
あと2~3歳若ければ問題なかったのです。
ディレクターになって張り切っている年齢が、ちょうど30歳になるかならないかくらいです。
だからこそなかなか動きません。
転職市場では超貴重な人材です。
採用する側も若いスタッフばかり。
テレビ局のプロデューサークラスでも30歳そこそこ。
少しでも若手の方が接しやすいのかも知れませんが・・・。
キャリアも人柄も自信を持って推した35歳のディレクターが企業に渋い顔をされるという出来事の後、
傷心の私に追い打ちをかけるように某番組制作会社のプロデューサーから電話がありました。
どうやら『番組制作デスク』を募集したいそうなのですが、
※事務的な作業が多いポジション
プロデューサー「若い子ね!25歳まで!」
私の心はささくれ立ちました。
「23歳のデスクに2週間で逃げられたくせに(ρ≧□≦)ノ」
『35歳転職限界説の崩壊』はやはりマスコミ業界には無縁のようです・・・。
≪石川かおり≫