永久保存したい気持ちを視聴率に!?テレビスタッフが活きる番組作りとは?
日本テレビの朝の情報番組『ZIP!』では、
プロデューサーの意向で、コーナーディレクターには視聴率の分計を見せないようにしているらしいのです。
細かな数字は気にせずに、自分が面白いと信じているものをつくって欲しいという想いからです。
このような環境ならば現場もチャレンジしやすく、新しいものも生まれやすくなるというのです。
このような気概のある番組もあれば、視聴率に囚われれ過ぎている番組もあります。
「僕にはこういう考えがあるんだけれども、それじゃマズイので・・・」
と制作者たちの個性が活かしきれていない番組もあるようです。
新番組(特にドラマ)の初回視聴率○○%
なんて、Yahoo!ニュースにも踊りますが、
視聴者に視聴率なんて関係ありますかね???
口コミ評みたいなもの?
評判良いらしいから観てみるか、と?・・・。
往年のテレビ番組制作者たちは視聴率についてばらばらの意見をお持ちです。
「視聴率は制作者にとっての通信簿みたいなもの」
「視聴率なんて気にしないでつくったら?」
あの倉本聰さんはこのようにおっしゃっています。
「面白くてちゃんと観たいものは録画しておいて、落ち着いた時に観ようとする」
「永久保存したい気持ちを視聴率に反映してほしい」
確かに、私自身もまったくその通りです。
生粋のテレビっ子を自負していますが、リアルタイムにテレビを観ることができるのは朝の情報番組と深夜番組くらいです。
ぜ~~~んぶ録画。
現役世代なら皆さん同じようなものですよね。
『視聴質』と言う言葉もあります。
これを調べるにはどうしたら良いか想像もつきませんが、
以前のテレビ業界では実験的なものや、数字は取れなかったけどなかなか質は高かったという番組がたくさんあったそうです。
それが許されたというか・・・今のように制作者にプレッシャーをかけるばかりではなかったそうです。
日本テレビの名物プロデューサー土屋敏男さんは、若手の企画を採用する際の決め手は「目の輝き」だったそうです。
「燃えているのか、燃えていないのか」
当たるこもあれば外れることもあります。
チャンスを与えることによって、テレビマンが育つ=テレビが面白くなる!
私はまだまだまだまだまだまだ・・・テレビ(制作者)に期待しています。
~テレビの歴史を創った50人が語る50の物語~