各局の主力は帯番組!情報・ニュース番組がオールマイティな制作スタッフを育てる!?

2013年9月30日

『帯番組』という言葉は、
映像業界に携わる方以外でも聞いたことがあるのではないでしょうか?

月曜から金曜(又は土曜)まで同じ時間帯に同じ番組が放送されていますが、
あれが『帯番組』です。

例えば、情報やニュース番組ですと、

日本テレビ 『ZIP!』『スッキリ!!』『NEWS ZERO』等
TBS     『みのもんたの朝ズバッ!』『Nスタ』『NEWS23』等
テレビ朝日 『モーニングバード!』『報道ステーション』等
フジテレビ  『めざましテレビ』『とくダネ!』『スーパーニュース』等

『笑っていいとも!』や『ヒルナンデス!』等のバラエティ番組あります。

ドラマの世界でも『帯ドラマ』という言葉があります。

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『あまちゃん』や、フジテレビでは昼ドラが帯ドラマです。 

1つのテレビ局で1日に放送される番組の半数以上が帯番組というところもあります。

では、月曜から金曜までの5日間放送される番組を、
すべて同じスタッフで制作しているのかと言うと違うのです。

例えば、某テレビ局の情報番組では、
制作スタッフは『曜日班』と呼ばれ、
自分の担当は何曜日放送分と決まっているのです。

年末年始などの特番時期は放送がなかったりするのですが、
特別なことがない限り、年間スケジュールが決まっています。

生放送のスタジオを担当しているスタッフは、
水曜担当だとしたら、火曜は徹夜だけど木曜はお休みが取れたり。

情報番組は芸能エンタメ情報や天気予報、占い、○○特集など、
様々なコーナーで構成されています。
その一つ一つに担当分けがされているのです。

制作会社がコーナーの一つを丸ごと請け負っていたり、
○○コーナー担当の場合は、曜日班ではなく5日間すべてを制作していたり。

こうなると、同じ番組を作っていてもスケジュールは大きく違ってきます。

自分の担当曜日でなくても、他の曜日班のお手伝いもします。
例えば、水曜班が生放送中の時に、
スタッフルームに一般の方から反響の電話がかかって来ます。
それを受けるのは月曜班のスタッフだったりします。

自分の担当曜日でなくても常にどこかで動いているのです。

毎日放送があり、たくさんのコーナーを持つ帯番組は、
スタッフの人数もかなり多いようです。

色々な番組制作会社のスタッフがテレビ局に常駐していたり、
番組制作会社内で、完パケ制作して局に納品したり。
数えきれないくらいのスタッフで帯番組は作られているのです。

昨年の新卒で、在学中から朝の情報番組でアルバイトとして勤務していた方がいました。

前日の夕方過ぎに出社して、朝の放送が終わってから通学していたのです。
番組内で紹介する新聞の切り抜きをしたり、
アシスタントディレクターのアシスタントのような仕事でしたが、
番組制作の基本を知ることが出来、
卒業と同時に正式に契約スタッフとして勤務を始めました。
今では、一つのコーナーを任され、街角レポーターとして画面に登場することもあります。

テレビが好きな方はどうしても番組制作と言えば、
バラエティ番組を想像してしまうかも知れませんが、
実は一番スタッフ数が多く、色々なジャンルの仕事に携わる事が出来るのは、
帯番組として放送される情報番組なのです。

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