面接で聞かれる「他社も受けていますか?」にはどう答えるべき?
面接でよく聞かれる質問に、
「当社以外にも受けている会社はありますか」
「現在の就職活動のご状況を教えてください」
と言った内容があります。
これ、どう答えるのが正解なのでしょうか。
×「他は受けていません!」
たとえ目の前の会社に対する熱意のつもりでも、残念ながらこれはあまり良い回答とは言えません。
もちろん現職中だったり、前の職場を離れて間もない状況であれば構いません。
転職に向けてまだ動き始めたばかりと言う事が分かれば問題ないでしょう。
ただ、離職中の期間がある程度続いているのに、まだどこの会社も受けていないと言う事は決してその人のプラスの評価にはなりません。
そこには「就職活動や転職活動をしていなかった理由」が必要となります。
何かよほどの理由や目的がない限り、やはり長く離職期間を作る事自体がお勧め出来ません。
就職活動や転職活動を積極的に行っている事自体は決してマイナスにはならないので、動ける状況なのであれば、ぜひ!!どんどん動いて頂きたいと思います。
「他も受けてはいるけれど…」
また実際には他の会社も受けているのに、「なかなか受からない」と言いたくないと言う気持ちもあるでしょう。
「何社も受けていますが、どこからも内定をもらえていません」
と、バカ正直に告白する必要もありませんが、
「受けている会社はありますが、結果がまだ出ていません」
くらいにぼかす程度であれば問題ないでしょう。
相手から「どんな会社?」と突っ込まれる事もあるかも知れませんが、会社名まで詳しく伝える必要はありません。
「御社と同じような業態の○○職です」と答えれば十分回答になりますし、就職活動に一貫性がある事のアピールにもなります。
仕事選びの一貫性
ここで、就職活動の一貫性についても触れたいと思います。
「他にどんな会社を受けてるの?」と聞かれ、
「マスコミ関連の営業職や事務職」
「制作会社やポスプロを中心に…」
「ADや芸能マネージャーの仕事」
と回答した場合、
(…ん?受けている会社や職種に一貫性がないな)
(手当たり次第に受けているのか?)
(何を基準に受けているのかな?)
と言った疑問を相手に抱かせます。
結果、入社してから「やっぱり違う」と言って退社される事を懸念し、採用を見送るケースもあるのです。
一貫性があれば、それだけその仕事に対する熱意があると受取られますので、ここはぜひアピールして頂きたいポイントです。
他社で内定を得ている場合
これは伝え方が大変重要ですが、場合によっては大きなアピールとなります。
他社で内定を得ていると伝えれば、
「当社で採用となった場合どうしますか」と聞かれる(思われる)可能性があります。
当然「御社(A社)が第一志望」であると伝える事が前提となりますが、
「B社で内定を得ていますが、A社への入社を希望しています」
と答える際には、なぜかと言う理由(A社への志望動機)も添えると良いでしょう。
A社が第一志望ではなかった場合、無理してウソをつく必要はありませんが、
「御社も含め第一志望群ですが、それぞれ魅力があり迷っています」
と言う程度に、決して「第二志望以下」であると思わせない配慮が必要です。
面接官は、その人物の他社(特に同業他社)での評価も気にしています。
「他社で内定を得ている」と言う事は、少なくとも他社では採用に値する人物と判断されており、無条件に採用意欲が少しだけ高まります。
簡単に不採用とせず、出来るだけ見極めようと面接官も慎重に判断をするはずです。
まとめポイント
「他社を受けていますか」の質問に対して
- ①就職活動・転職活動は積極的に行っている
- ②受けている会社や職種には、一貫性がある
- ③いずれにしても目の前の会社が“第一志望”であると伝える
と言う3つのポイントを押さえた回答がベストです。
最後に・・・
以前から述べている事ではありますが、マスコミ業界の就職活動・転職活動ではタイミングが非常に重要です。
急な欠員を埋めるための採用だったり、既にスケジュールが確定しているプロジェクトでの採用である事も多く、その場合、出来るだけ早いタイミングで入社出来る事を重視している可能性があります。
他社の結果待ちとなってしえば採用時期が遅れる恐れもあるため、採用側は「であれば他の候補者を選考に進めよう」となる事もあるのです。
他社と比較して慎重に決めたい気持ちも良く分かりますが、それによってタイミングを逃さないよう、十分気を付けてください。