「真面目かっ!」新世代のディレクターは何かが違う。クリエイティブ+常識で怖いものなし!

2013年4月16日

「かばんはビジネスバッグの方がいいでしょうか?」

面接を控えた映像ディレクターMさんからの電話だった。

ディレクターの面接というと・・・

スーツにリュックみたいな格好が定番!?

そんな面接ルックに慣れてしまっていた私は驚いてしまいました。

このMさんは実に13年振りの面接。
新卒の時以来ということだ。

新卒だったら面接の掟に則った服装である。
その時の感覚でMさんは悩んだのだと思う。

長年フリーディレクターとして活躍してきたMさんは、
面接ルックなんて必要がなかったのだ。

今回、「就職」を目指し活動中なのだが、
そんな中である大手企業の面接となった。

それにしてもMさんの就職活動に対する真摯な姿勢には驚かされた。

履歴書や職務経歴書を完璧に作成し、
企業側からの課題「企画書」もすぐに作成してくれた。

職務経歴書の書き方がわからないディレクターも多い中、
見本にしたいくらいの物を提出してくれたのだ。

面接時には髪の色も変えてくれた。
そんなに明るい色だったわけではないが、真黒に。

全体的に「就職」に対する熱意や本気度がよくわかる。
こうなると特に応援したくなるのが私の信条。

Mさんをバックアップするべく只今奔走中!


それにしても昨今「真面目なディレクター」が多い。

テレビの世界のディレクターというと、
服装も自由だし、髪色や髭の縛りもない。
見た目だけではなく、少し常識が違う部分もある。
良いとか悪いではなく、一般企業のノリではないのだ。

ところが、最近面接まで進むディレクターは揃いも揃って真面目。

上記のMさんのように、書類はきちんと整えてくれるし、
面接対策のようなことにも真剣に取り組んでくれる。

ディレクターのIさんは証明写真も拘ってくれた。
金髪、髭ボー、Tシャツなんて証明写真は論外。

「やってる番組見ればわかるでしょ?」
みたいに横柄に振舞うディレクターも少なくなった。

それほどディレクターを取り巻く環境が厳しくなったとも言えるのだが、

もはや「テレビの常識がみんなの常識」みたいな感覚は通用しないのだ。

クリエイティビティでありながら、一般的な感覚も兼ね備えている。
そんなディレクターでなければ生きにくい世の中なのかも知れない。

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≪石川かおり≫

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