戻ってきた『対面』!出社、面接、内定式などなど!在職中の転職活動は?

2023年10月26日

あの『Zoom』でも、従業員に週2回の出社を義務づけたというニュースがありましたが、コロナ禍を経て、リモート勤務から出社勤務に戻す企業が増えています。

各社のリモート勤務実施率調べによると。

23年8月時点で15%
調査:日本生産性本部

23年7月時点:22.2%
調査:株式会社パーソル総合研究所

いずれもコロナ禍以降の最低水準になっています。

10月に行われた2023年度内定式も、『リアル開催』が81.5%でした。

内定式を『リアル開催』した企業のコメントは以下のようになっており、学生側もは「リアルで参加したい」と回答した学生が8割に迫りました。

「リアルでの開催のほうが、学生の記憶に残ると思う」
「コロナ禍で学生生活を過ごしてきた世代だからこそ、リアルで参加する機会を持って欲しい」
「内定者同士で顔を合わせる機会にして欲しい」

引用:株式会社学情調べ

そして、『対面』での面接も戻ってきています。

目立つハイブリッド面接

コロナ禍以降、主流になりつつあったリモートでの面接ですが、ここにきて最初から最後まですべて『対面』という企業が普通になっています。

なかには、リモート面接と対面面接を組み合わせている企業もあります。

『ハイブリッド面接』なんて言いますが、キャリアトレインのクライアントでは7割くらいが実施しています。

(例)
一次面接はリモート面接
二次面接以降は対面面接

数回ある面接のどこかでは必ず対面面接が発生する形です。

すべての面接・選考をリモートで完結する企業もありますが、かなり少数派になっています。

24卒の採用面接でも、27.4%が『対面形式のみ』を予定していて、『対面+オンライン』とする企業は24.0%となっています。※株式会社学情調べ

半数以上の企業が、どこかで必ず『対面』面接を行うことになっています。

就活生側も、『70%超えの学生が最終面接は対面を希望』という調査結果も出ています。※株式会社学情調べ

「実際に企業を訪問し、企業の雰囲気や社風を知りたい」
「直接熱意を伝えたい」
「対面での面接で、実際の自分を見ていただき、合否を判断してもらいたい」

リモート慣れしている世代の就活生でも、『直接』のコミュニケーションを求めていることがわかります。

中途面接でも、面接形式を選べるとしたら対面面接を希望する方の割合は多くなっています。

Web面接(20.3%)
対面面接(39.3%)
どちらでもよい(40.4%)

出所:「転職サービスdoda

在職中の面接調整

対面面接に戻ってきたことによって、在職中で転職活動を行っている方にはご苦労が出てきます。

ほとんどの企業が、『平日日中』の面接設定となっており、会社を休むか遅出や早退などが必要になってきます。

参考:2017年2月1日ブログ「面接に行けないから不合格!?現職中の転職活動

在職中の転職活動ほど、転職エージェントを活用した方が良いという理由は、この面接設定時に証明されます。

ここ最近の例で言うと、たまたまですが3名のテレビ番組アシスタントディレクター志望者が、こんなイレギュラー面接が実現しました。

◎どうしても休めない!
IT系企業でシステムエンジニアとして働くAさん(25歳)は、任されている業務が立て込んでいて、とてもじゃないですが有給休暇や半休などが取れる状態ではありませんでした。
Aさんの会社の終業時間は18時30分で、面接を予定している番組制作会社の終業時間は19時でした。
事情を説明したところ、面接官の勤務時間を調整してもらうことになり、19時からの面接をお願いできることになりました。

◎地方在住で上京できない
九州在住の金融機関で働くBさん(24歳)は、平日に休みを取って上京することが難しい働き方でした。
土日祝ならば上京することも可能ですが、どうしても平日は難しく、面接可能な企業も限られていました。
そこで面接予定の番組制作会社に相談したところ、すべてリモートで面接を行っていただけることになりました。

◎土日祝出社を狙って面接
一人に任された業務を行っているので、平日に休むことができないCさん(26歳)。
入社希望の番組制作会社に相談したところ、面接官はプロデューサーなので、土日祝に出社することもあるという情報を入手。
ただ、いつになるか決まっているわけではないので、前日や当日に出社が決まることもあるということでした。
すぐに対応できるようCさんは準備していて、プロデューサーとのスケジュールが合う瞬間を狙って即面接を行うことになりました。

これらはすべて面接を行ってくれた番組制作会社の配慮により実現したことですので、通常ではあまりありません。

応募者の状況を丁寧に説明し、どうしても面接を受けたいという気持ちを代弁しながら得られた結果です。

応募者側に負担をお願いすることになり心苦しくはありますが、基本はやはり休みを取るなり調整が必要となります。

かと言って、スケジュール的に自由になるからと、退職してから転職活動を行うことはお勧めできません。

よほどの事情があれば別ですが、気持ちも金銭的にも余裕がなくなることが多いので、慎重にお考えいただきたいです。

そういったことも含めて、転職エージェントは相談相手として使えるかと思います。

面接日程の調整や退職スケジュールなど、細々と相談しながら進めていきましょう!

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<石川かおり>

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