新卒の約1.5倍以上!中途入社の離職率は○○%!?越えるべきは入社後の半年

2023年10月23日

新卒の3年以内の離職率が約30%であることは、何となく聞いたことがあるかと思います。

参考までに、2022年に発表された大卒新入社員(2019年卒)の3年以内離職率【31.5%】でした。
出所:「新規学卒就職者の離職状況を公表します」(厚生労働省)

これは今に始まったことではなく、20年くらい前から30%超えはありました。

2004年卒の3年以内離職率【36.6%】(過去最高)

2019年卒の3年以内離職率31.5%は、コロナ禍の影響もあったのかと思いますが、過去の水準から見るとまだ低い方です。

ただ、このなかで1年以内の離職は【11.8%】で最も多くなっています。

では、中途入社ではどうなのでしょうか?

ビズリーチ社の調査によると、中途採用者の3年未満の離職率は【約50%】だそうです。

実に新卒の約1.5倍以上!

ただし、中途入社後1年を超えると離職率は下がる傾向があるようです。

ある記事では、中途入社後の「半年~1年」を「死の山」と紹介していました。

この「死の山」を超えられない理由にはこんなことがあります。

【理由】転職後の早期離職

新卒も中途も同じような理由が挙げられますが、中途ならではの理由は下記のようなことがあります。

■会社のイメージが入社前と異なる
■会社からの期待にスキルギャップを感じた
■入社前に想定していた仕事内容と違う
■社風や周囲のメンバーと馴染めない
■上司や先輩からのフォローがなくついていけなかった
■労働条件が聞いていた内容と違った
■仕事のやり方などが自分に合わない

他にも個人的な理由で早期離職した方や、大問題ですが何らかのハラスメントを受けたという方もいます。

新卒の場合は、「前職と比べる」ということはありませんが、中途の場合、どうしても「前職と比べて○○だ」というようなことも起こります。

自分ではそんな意識はないかもしれませんが、前職で得た成功体験やプライドなどが新たな職場で邪魔になることがあります。

転職後、早期離職に至る方は、社内でコミュニケーションが十分取れているとは言えない方が多く、突然こんな風に辞めていくことがあります。

「この会社では成長できない」とか、「スキルが身につかない」「将来性がない」「思っていたのと違った」などなど。

本人的には色々と悩み抜いて出した結論だと思いますが、こんな風に言われた会社側はがっかりしますし、どこからどう話したらよいのかわからなくなります。

こういった感じの退職希望の伝え方は、本当によくあるのです。

2社目の悲劇

そして、転職後の早期離職はマスコミ・エンタメ業界でもあるあるです。

理由は上記の一般的な理由とそう違いはありませんが、マスコミ・エンタメ業界ならではの理由で言うと。

■覚悟はしていたけど、こんなに勤務時間が長いと思わなかった
■知識も経験もないので、仕事についていけないと思う
■退職者が多く、自分も長くないと感じてしまった
■やりたい仕事に就いてみたけど、目標が持てない
■仕事に追われるだけでやりがいを感じない

なかには話し合いで解決できることもあり、やはり会社や周囲とのコミュニケーション不足を感じます。

また、特に多いと感じているのは、初めての転職で早期離職に至る方です。

私は「2社目の悲劇」と言っています。

3社目、4社目になれば、こういうこともあるのだと、何か違和感を覚えても受け入れることができるのですが、前職しか比較しようがないと、転職先での出来事が大きな影響を与えることがあるのです。

こうならないように、転職サポートでは最新の注意を払うようにしています。

では、転職後の早々に辞めてしまった方達はどうなっているのでしょうか。

すべて追い切れているわけではないので知り得る範囲ですが、ほとんどの方がマスコミ・エンタメ業界を去っている印象があります。

そこからどんな仕事に就いて、どんな風に過ごしているかはわかりませんが、ご自身の決断がうまくいっていることを祈るしかありません。

転職して3年以内に辞めることは、けっして悪い決断というわけではありません。

1年だろうが、もっともっといようが、自分の糧になる経験には年数は関係ないと思います。

ただ、自分も会社もモヤモヤするような辞め方だけはしないように。。。

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<石川かおり>

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