働き方の多様化は進行中!それでも「正社員」になりたい理由とは
「正社員」という雇用形態に関して、下記はもはや神話化されていると言われて久しくなりました。
「正社員は安定している」
「正社員は給与が高い」
「正社員はスキルアップできる」
「正社員は待遇が良い」
「正社員なら定年まで働ける」
雇用形態は契約社員、派遣社員、パート・アルバイト、フリーランスなど多様化していて、「正社員」に拘らない働き方を希望する方も目立つようになってきました。
2021年4月1日より全面施行された「同一労働同一賃金」で、雇用形態の違いによる不合理な待遇差をなくす方向で世の中は動いています。
そうなると、「正社員」で働くことのメリットはさらに薄まる気がします。
「正社員」で働くことはむしろデメリットを感じざるを得ないこともあります。
・希望しない配置換えや転勤を命じられる
・会社の業績によっては賞与の支給なし
・残業や休日出勤を課せられる
・責任を負わなければならない
・必ずしもやりたい仕事ができるわけではない
待遇に差はなくなるのに、「正社員」であることで窮屈な思いを強いられる可能性もあるのです。
令和時代で大事なのは、「正社員」という雇用形態に拘ることではなく、会社からほっぽり出されても生き抜く力をつけることです。
とは言え・・・。
「正社員」で」働くことはやはりメリットも大きくあります。
<正社員のメリット>
・厚生年金に加入できる
・雇用期間の定めがない
・収入の保証がある
・昇給、昇格の機会が多い
・充実した福利厚生や社内制度
・退職金がもらえる
・仕事の裁量が大きい
・育児休暇中の収入が確保できる(出産手当金や育児休業給付金など)
・出産後も復職率が高い
・教育研修制度がある
・年金支給額が多い
・社会的信用がある
これらをメリットと感じるか、一部分でも良いなと感じるか、人によって色々な考えはあるかと思いますが、自分に合った働き方を模索する参考になればと思います。
正社員になりたい理由
キャリアトレインの転職サポートでも、「正社員」になりたいという相談も多く寄せられています。
これまでにこんな理由で「正社員」での転職を希望する方達がいました。
■「契約更新の不安をなくしたい」
→派遣社員として複数の会社や仕事を経験してきたAさん(40歳)契約更新の度に仕事を探さなければならない現状を変えたいと希望。
■「福利厚生の恩恵を受けたい」
→契約社員として働くBさん(27歳)は、正社員だけに適応される福利厚生を受けたいと考え希望。
■「賞与が欲しい」
→正社員として働いているCさん(25歳)ですが、現在の会社では賞与の支給がないため、同じ正社員で賞与支給の会社を希望。
■「家を買いたい」
→家族がいるDさん(38歳)は住宅購入にあたり、正社員しかローン審査がおりないことを解消したいと希望。
■「仕事の幅などに限界を感じた」
→フリーランスで働くEさん(39歳)ですが、会社に所属していないとできない仕事などがあり、不自由を感じたため希望。
令和の時代の働き方もありますが、マスコミ・エンタメ業界では昔から雇用形態はあまり重要視されていない特徴もあります。
とにかく経験値が一番重要で、報酬も後からついてくると言われています。
特に未経験でマスコミ・エンタメ業界の仕事にチャレンジしたい方や、経験値が少ない方は、雇用形態に拘るあまり重要な経験が積めなくなる可能性が出てきます。
「正社員」として働くことによって得られるメリットと、ご自身の状況をよく考えて選択した方がよいかと思います。
しかし、ご紹介した方達のように「正社員」を希望する理由は人それぞれです。
まずはどんな可能性があるのか探るだけでも一歩進めるはずです。
雇用形態を変えたいとお考えの方は是非ご相談ください!
<石川かおり>