ハラスメントは50種類以上!?中小企業も義務化されたパワハラ防止法

2022年4月11日

令和4年4月1日から『パワハラ防止法(正式名称:改正労働施策総合推進法)』が中小企業にも義務化されました。

2020年6月に改正され、大企業ではすでに始まっていました。

下記の関連する複数の法律の改正を含めた総称が「パワハラ防止関連法」となっています。

・労働施策総合推進法
・女性活躍躍進法
・男女雇用機会均等法
・労働者派遣法
・育児・介護休業法

<事業主の責務>
1.企業の「職場におけるパワハラに関する方針」を明確化し、労働者への周知、啓発を行うこと
2.労働者からの苦情を含む相談に応じ、適切な対策を講じるために必要な体制を整備すること
3.職場におけるパワハラの相談を受けた場合、事実関係の迅速かつ正確な確認と適正な対処を行うこと

出典:「雇用・労働職場におけるハラスメントの防止のために」(厚生労働省)

『ハラスメント』とは、嫌がらせやいじめ、人権侵害などを指しますが、その種類はなんと50種類以上もあると言われています。

ハラスメントの種類(職場)

職場で起きやすい『ハラスメント』の種類としてよく聞くのは。

①パワーハラスメント(パワハラ)
②セクシャルハラスメント(セクハラ)
③マタニティハラスメント(マタハラ)
④パタニティハラスメント(パタハラ)
⑤モラルハラスメント(モラハラ)
⑥ジェンダーハラスメント(ジェンハラ)
⑦アルコールハラスメント(アルハラ)
⑧スモークハラスメント(スモハラ)
⑨リストラハラスメント(リスハラ)
⑩エイジハラスメント(エイハラ)

その他にも、IT知識に乏しい人へのテクノロジーハラスメント(テクハラ)や正論によって相手を追い詰めるロジカルハラスメント(ロジハラ)なんていうのもあります。

コロナ禍によって急激に増えたとされるのは。

▼コロナハラスメント(コロハラ)
コロナ感染者やそれを疑われる人に対して、差別的な発言や不快を与えるような行動のこと。

▼リモートハラスメント(リモハラ)
テレワークなどオンラインを介したパワハラやセクハラのこと。

『2022年ハラスメント実態調査』によると、43.6%が何かしらのハラスメントを感じたと回答しています。

<ハラスメントの内容>
第1位:パワハラ(64.0%)
第2位:モラハラ(30.3%)
第3位:リモハラ(26.9%)
第4位:コロハラ(24.2%)
第5位:セクハラ(8.3%)

出典:「2022年ハラスメント実態調査報告書」(Job総研)

テレビドラマなんかを見ていると、陰湿なハラスメントがよく登場しますが、実際の働く現場ではどうでしょうか?

私が見聞き&実体験したことに限りますが、こんなハラスメントがありました。

こんなハラスメントがあった!

あくまでも私の実感ですが、暴力的なパワハラや明らかな嫌がらせをするハラスメントが少なくなっていると思います。

しかし、“つもり”はなくてやってしまうのがハラスメントです。

ちょっとした言葉や行動がハラスメントに繋がる例が多いような気がします。

例えば女性に対して。

「彼氏いないの?」→ラブハラ!
「子供ができたら辞めるんでしょ?」→マタハラ!
「女は得だよな~」→モラハラ!

まだこんなのは可愛い方かもしれません。

最近、映画監督や有名俳優の許しがたいハラスメント(性暴力)が話題になってますが、芸能界だけの話ではなく、立場を利用したあらゆるハラスメントは一般の世界にも起こり得ます。

男性にももちろんハラスメント被害はあります。

・過大な要求をする
・特に理由もないのに帰らせない
・見た目をからかったり、変なあだ名をつけたりなど
・「仕事ができない」など、決めつけて言葉で傷つける
・お酒の席での強要(アルハラ)

また、自分にハラスメント被害があるわけではないのですが、自社の社員が取引先や関係各所の人へハラスメントをするのが嫌だという話も結構聞きます。

最近はとんと聞かなくなりましたが、物を投げつけたり、怒鳴ったりする上司や先輩はいました。

今やそんなことしたらパワハラ認定され、処分されてしまうかもしれません。

すぐに晒されちゃうし、辞められて人手不足になるし、下手なことをしたせいで自分の首を絞めるだけです。

でもそんなことも考えられない人が、ハラスメントをしちゃうんでしょうね・・・。

何らかのハラスメントで苦しんでいる人もいるかと思いますが、我慢することはないのです。

戦わずして勝つ!
※「勝ち」には人それぞれの基準があります。

無益な消耗戦を避け、苦しみから逃れる方法は必ずあります!

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<石川かおり>

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