【石川かおりの番組制作会社潜入レポート】第10回:会社の中心で「空腹」を叫ぶAD!大人買いで一夜にして別人になったディレクター!
沖縄ロケではしゃぐAD達
海上ロケで瀕死のAD達
見よ!この落差!
どちらも同じ番組制作の仕事風景なのだ。
彼らが所属している株式会社オフィスクラインは、
吉本興業の芸人が出演するバラエティ番組を中心に、
レギュラー・特番と一年中途絶えることなく制作している番組制作会社である。
このブログの取材日は12/28にSHIBUYA-AXで開催される
東京よしもとの若手芸人の祭典、「ing!to 2013」6時間半生放送の直前だった。
12/24の『ピラメキーノ』(テレビ東京)クリスマス生放送を終えたばかりで、
今度は長時間の生放送。その緊張感は計り知れない。
まさに “年末のテレビ業界”を象徴している活動ぶりだ。
これだけ忙しいと、社員達は疲弊して、さぞや退職率が高いのでは?
と思いきや・・・
ほとんどの社員が数年単位で続いていて、昨年入社した新人ADも辞める気配はまったくない。
アシスタントディレクターYくん(28歳)
大阪から上京後、フリーター期間を経て、オフィスクラインに入社。
成長めざましく、入社2年目にしてチーフADとして抜擢話も!?
アシスタントディレクターKさん(23歳)
コンサート関連会社で事務職を経験し、番組制作の世界へ転職。
連日のハードスケジュールでも、愛用の抱き枕で仮眠をとって頑張るタフウーマン。
なぜこんなにも社員が辞めず、しかも良い子ばかりが揃っているのか?
まずは入社前の社長面接がポイントになっているという。
緊張して笑顔が出なかったり、逆に作り笑いで取り繕おうとしている応募者では、
本当の姿が見ることが出来ない。
社長からわざと揚げ足を取って笑わせてみたり、いじくり倒す(笑)ことで、
その人の本物の笑顔を見ることが出来る。
笑顔の中にその人の本質が見え隠れするものなのだ。
入社してからもフォローは欠かさない。
ディレクター陣の後輩達への面倒見が良く、会社としても社員達をきちんと見ていて、
辛そうだったら声を掛けるなど、気を配っている。
さらに、評価していることを実感出来るように、
給与やボーナス、昇格など、結果を見せるようにしている。
上に行けば、一般企業に勤めている同年代よりもリッチな生活が出来る!?
ディレクターのTさん(29歳)は、入社時からどんどん給与がアップし続け、
頑張った分だけきちんと評価されている。
取材日に見掛けたTさんはなぜかいつもと違う雰囲気。
聞けば、無頓着な服装のTさんはみんなから指摘されたらしく、
この冬のボーナスで洋服を「一気に」買ったのだという。
少し時間が出来たようで、この日も新宿に洋服を求め繰り出して行った。
この「一気に」というのは、相当の額らしい・・・。
社長の近くで「お腹空いた」アピール
例えば昼時。社員達のアピールタイムが始まる。
社長を見ながらこれみよがしに、
「あ~、お腹空いたぁ~」
社長は、
「じゃあ、行くか!」
と言わざるを得ない(笑)
これも一種の福利厚生だろうか・・・。
もう一つオフィスクラインの社員特典がある。
「プロ野球中継」(日本テレビ)を手掛けている関係で、
東京ドームのシーズンチケットを会社として入手している。
社員に支給されるので、観に行く時間さえあれば何とも羨ましい話だ。
うまいことやろうとするな!
ADになろうと思えば、そう難しいことではない。
ただし、ADからステップアップするには相当の努力が必要だ。
会社は決して“出来る社員”ばかりが好きなわけではない。
失敗しても頑張る姿勢が大事。
そんな姿を見ていると「なんとかしてあげたい」と思うものだと社長は言う。
オフィスクラインの場合、チャンスが巡ってくるのは年数でも経験値でもない。
まさに下剋上を奨励している。
器用にうまいことやろうとすると、どこかでボロが出てくる。
がむしゃらに必死で食らいついてくる社員を求めている。
株式会社オフィスクラインではアシスタントディレクターを募集中!
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