不採用理由で一番多いのは「他者比較」!それってどういうこと?

2022年3月7日

「他者との比較検討により、残念ながら採用を見合わせていただくこととなりました。」

企業の採用選考で、不採用になった際によくあるフレーズです。

「総合的な判断で」というのもよく聞きます。

この言葉通り、他の候補者と比べて判断したということですが、応募者としては納得いくようないかないような。

他に候補者がいれば当然比べてしまいます。

転職はライバルとの競争でもあるので、比べられること自体は仕方がありません。

応募者側も、他の会社と比較してジャッジすることはあります。

これはもうお互いさまの範疇なのです。

キャリアトレインの転職サポートを通じた選考でも、「他者比較」による合否判定はよくあります。

先日も某番組制作会社へ3名の方が同時にエントリーしたのですが、2名のみが面接に進むことになりました。

選考の理由は、「年齢」でした。

面接に進んだ2名は20代前半で、残念ながら進めなかった1名は20代後半でした。

けっしてこの方がダメなわけではないのだけれど、他の2名と比べると優先順位がついてしまったそうなのです。

こちらの番組制作会社は、このように選考理由をきちんと知らせてくれるのでありがたいです。

キャリアトレインでは、求人企業から「他者比較」という理由が届いた場合、可能な限り掘り下げるようにしています。

・他者とは、どのような方がいたのか?
・他社と比べて、どのような点が不足だったのか?
・すでに他者に内定は出したのか?

登録者(応募者)が次に進むために、選考結果は参考になります。

ライバルの情報を聞いてもあまり意味はないかもしれませんが、少しでも納得感を持っていただければと願うばかりです。

ただ、企業側から明確な回答が得られないこともあります。

考えられる理由としては以下のような事情があります。

・応募者に悪い印象を与えたくない
・企業の相対比較の基準公表していない
・応募者の個人情報取り扱いにより

確かに、不採用理由を明らかにしなければならないという法律上の義務はありません。

だからこそ、「他者比較」や「総合的な判断」という言葉で終わってしまうことがあるのです。

他者比較は本当にしているのか?

企業が本当に他の候補者と比べて合否判断しているのか、それはわかりません。

噓も方便ではないですが、選考理由をオブラートに包むために「他者比較」という言葉を使っている可能性はあります。

キャリアトレインのような転職エージェントには、マッチした人材の紹介を期待するため、率直に選考理由を伝えてくれる企業は多いですが、ご自身で応募した場合はわかりようがありません。

実際に、企業は「他者比較」「総合的な判断」をしているのでしょうか?

①している
選考結果の連絡が遅い場合にはありがちです。
1名しか採用枠がない場合、誰かを1名選ばなければなりません。
応募者同士を比較し、相対的な判断をしています。
また、他者比較は選考のどの段階でもあります。
最終面接まで行って、他の候補者と比べられることも十分あり得ます。

〇していない
言葉にするのが難しい不採用理由はあります。
企業カルチャーに合わない(社風にマッチしない)など、明確に理由を説明しづらいので、他に合いそうな人がいるという意味で他者比較となることも。
他に候補者がいなくても、スキル不足や求める人物像と異なる場合、「総合的な判断」として終わらせようとします。

〇避けたいだけ
不採用理由として、言ってはいけないことや禁止されていることがあります。
例:人種、性別、年齢など
差別的な理由はもちろんですが、法的に禁止ではないけれど、企業イメージが悪くなるような選考理由も存在します。
例:学歴、居住地、病歴など
こういう場合、完全なるオブラートに包むために「他者比較」「総合的な判断」を使いがちです。

せっかく応募したのに、よくわからない理由で不採用になるのは悔しいものですが、縁がなかった(アンマッチだった)と思うしかありません。

可能な限り不採用理由は詳細に知りたいものですが、次に向かって引きずらないようにしたいものですね。

就職転職サポートボタン※非対面でも実施中!

PAGE TOP