何か問題でも?再チャレンジの道を閉ざすな!「体調不良で退職」からの転職活動

2022年2月7日

「体調不良」が原因で、やむを得ず退職することはあります。

キャリアトレインの転職サポート登録者からも、「体調不良で退職した」という話は結構聞きます。

体調不良の具体的な症状としては、「頭痛・吐き気・胃腸不良・睡眠障害・食欲不振・女性特有の体調不良・うつ症状」など、人によって異なります。

具体的な病名があるわけではないけれど、何かが原因で体調に異常をきたすこともあります。

身体の不調、精神的な不調、精神的なことからくる身体の不調など、「体調不良」といっても内容は同じではありません。

そうなる原因も様々で、下記のような理由が挙げられます。

<体調不良の原因>
■激務
激務の定義は人それぞれですが、残業100時間超や1か月に1日も休みがなかったなど。ハードワークが原因で体調に異常をきたす方もいます。

■勤務時間
激務にも通じますが、勤務する時間帯で体調を崩す方もいます。例えば深夜勤務にどうしても身体が慣れないなど。

■怪我(慢性痛)
職種によっては身体的に負担がかかる業務もあります。事故による怪我ではなく、慢性的な腰痛などが原因で勤務に支障をきたすこともあります。

■持病
持病はうまく付き合っていけば問題はないとしても、症状が悪化してしまうこともなくはありません。

■精神的な負担(ストレス)
パワハラなどのストレスにより、うつなどを患ってしまう可能性もあります。または、仕事のプレッシャーからくるストレス過多もあります。

■私生活
家族の入院や親の介護など、家庭の事情で参ってしまうこともあります。

この中でも、一番よく聞くのは「精神的な不調」かと思います。

医学的なことはわかりませんが、いわゆる「うつ状態」になる方は珍しくはありません。

某エンターテインメント企業のA社長がこうおっしゃっていました。

「うつになるのは仕事に打ち込んでいるから」

A社長自身も若い頃に精神的に病んでしまったことがあるそうで、いまでも決して強くはないそうです。

それでも仕事が好きで、今やエンターテインメント業界では知られる会社の社長として活躍されています。

ご自身の経験から、体調不良で退職した方にとても理解があります。

体調不良が原因で会社や仕事を辞めざるを得ないことがあったとしても、再チャレンジする際に道が閉ざされるなんてことはあってはいけないと思います。

ですが、転職活動では、A社長のように理解のある方ばかりとは限りません。

体調不良による退職で面接官が見るポイント

履歴書や職務経歴書には退職理由まで書く必要はないのですが、面接では必ず聞かれることです。

「体調不良で退職」という事実があるならば、隠してはいけないことでもあります。

しかし、体調不良で退職した方に対して、気にする採用企業はとても多いものです。

面接などの際、以下についてかなり重点的に見られると思っておいたほうがよいです。

①体調不良の原因
就業環境が悪かったのかなど、また似たような状況になってしまわないように、体調不良を引き起こした原因を明確にしようとします。

対策:体調を壊した経緯や原因を“具体的に”伝えられるように準備が必要です。
例えば、「残業時間が多かった」という理由ならば、「残業時間は○○時間でどのくらい続いたのか」など、具体例を挙げて話すと伝わりやすいです。

②現在の症状
体調が回復していて、今後の就業に問題がないのかは採用に大きく関わります。

対策:「治療も終わり就業は問題ない」など、ただ「大丈夫です」ではなく根拠を示して納得させることが重要です。

③同じ理由で退職する可能性
再発の可能性や、また同じことが起こることを採用側は恐れています。

対策:現在の症状の説明に加えて、どういった環境ならば問題ないのか、自分の限界を認識していることが重要です。
体調不良で退職したことを振り返り、自分自身でどのような対策や工夫ができるのか、説明することで説得力が増します。

④前向きな姿勢
仕事を続けていく覚悟や、ネガティブ要素はないのかなど、会社に貢献できる人材なのか重要視します。

対策:健康管理に注意することや責任感をもって取り組んでいく姿勢を見せつつ、この先に挑戦したいことなどを明るく語りましょう。

一つひとつ丁寧に対策を講じることで、「体調不良で退職」というネガティブなイメージを払拭することは可能です。

そのなかで絶対に気を付けなければならないことは、「前職の批判」にならないようにすることです。

実際に前職に非がある場合でも、愚痴っぽくなると印象が悪くなる恐れがありますので控えましょう。

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<石川かおり>

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