「映像が好きで自分でも作ったことがある!」じゃないとダメ?番組制作スタッフのモチベーションとは

2021年12月22日

先日、面接で伺った番組制作会社でこんな話しを聞きました。

この会社のADさん達は、ディレクターに昇格するのが早く、それにはこんな理由がありました。

「とにかく映像が好き」

映像を見るのも作るのも好きで、休みの日でも撮影した映像を編集したり、GoProを使って様々な撮影にチャレンジしたりしているそうなのです。

中にはYouTubeチャンネルを持っている社員もいて、自分が作った動画を配信し、仕事ではなく映像制作を楽しんでいるそうです。

番組制作会社で働いている人達は、基本的にこんな人の集まりです。

「テレビが好き」
「映像が好き」
「モノ作りが好き」
「映像作品に興味や関心がある」

番組制作会社に入社する前の経歴としては、こんな人も多くいます、

・クリエイティブ系の専門学校や大学で学んだ
・一般的な大学で、メディアやクリエイティブを専攻していた
・自主制作で映像作品を作ってきた
・YouTubeなどへの動画投稿サイトを利用していた

昨今、誰でも手軽に映像作品が作れるようになり、特別に映像制作について学んだことがなくてもそれなりの作品を作れるものです。

番組(映像)制作会社に入社するからには、映像に関する何らかのきっかけを持っている方が多いのにも納得です。

では、番組制作会社で勤務している人は、みんながみんな「映像が好きで自分でも作ったことがある!」みたいな感じなのでしょうか?

「映像が好き!」じゃないとダメ?

これまでキャリアトレインの就職・転職サポートで、多くの番組制作職志望者をサポートしてきましたが、「映像が好きで自分でも作ったことがある!」という人は半分もいませんでした。

ほとんどの志望者が興味や関心を抱く程度で、マニアックなほど映像が好きということもなく、実際に撮影したり編集したりという人も滅多にいません。

そういった人達が番組制作職に就いて続かなかったかというと、そんなこともありません。

今や立派なディレクターやプロデューサーとして活躍している人もいます。

もちろん、番組制作職の仕事に就こうと思わない人に比べれば、納得のいく理由や思いを持ってはいます。

しかし、“映像”について特別な何かがなくても、下記のような理由で番組制作職を志望し、続けている人は珍しくありません。

■テレビ業界や番組に携わりたい
→その場にいるだけで楽しい。確固たる目標はなくても仕事をこなしている。

■みんなで一緒に作る感覚が好き
→学園祭の延長のように、みんなで一緒の目標に向かって協力する仕事が向いている。

■人とコミュニケーションを取りたい
→人と接するのが好きで、調整や交渉などが得意でスムーズに仕事を進めることができている。

■家族や友達の応援に応えたい
→自分が担当した番組を観てもらい、応援してもらえると単純に嬉しい。

■小さな達成感の積み重ねできている
→大きなことを成し遂げなくても、毎日課題をクリアする感覚で仕事を続けている。

■人を楽しませたい
→自分が作った番組で人を笑わせたい(楽しい気持ちになってほしい)

■人間関係が良好だから続けている
→仲の良い仕事仲間に恵まれ、居心地が良くので辞める理由がない。

■仕事で得られる知識や経験がある
→番組の為に調べることがたくさんあり、知らなかったことを知る機会がたくさんある。

番組制作の仕事に対して、モチベーションは人それぞれです。

正しいとか間違っているとかではありません。

また、センスや才能がなければいけないわけでもありません。

普段からの心がけや、努力することで乗り越えられるものです。

番組制作の仕事には向き不向きがあると言いますが、「向かない」としたらこんなことが考えられます。

×地道な努力ができない人
×ホスピタリティがない人
×コミュニケーション能力がない人
×好奇心がない人

どれもセンスや才能は関係ありません。

「好きこそ物の上手なれ」なんて言いますが、やっぱり大事なのは人間性なのでしょうね。

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<石川かおり>

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