社員の平均年齢は【41.4歳】マスコミ・エンタメ業界は?
先日、新規でお問い合わせを頂いたインターネット動画制作会社と打ち合わせをしたのですが、社員の平均年齢が28歳だそうです。
社長は34歳で、最年長になるそうです。
この会社は、新卒で事業の立ち上げや社長を任せるような飛びぬけたシステムが話題になったこともあります。
ただ、平均年齢28歳がそんなに珍しいかということ、そんなことはありません。
クリエイティブ系の会社は、他の業種よりも社員の平均年齢は低い特徴があります。
創業してそんなに年数が経っていない会社が多いこともありますが、ステップアップのための転職やフリーになる選択肢もあることが理由に挙げられます。
2020年3月期決算上場企業1,792社を対象とした『従業員平均年齢調査』によると、【41.4歳】となっています。
前年同期(41.3歳)より0.1歳上昇しました。
新型コロナウイルス感染拡大を受け、新卒採用を抑制する企業も出ている為、平均年齢を押し上げたとも言われています。
尚、社長の平均年齢は年々上昇し続けていて、2020年の社長の平均年齢は【60.1歳】と前年比+0.2歳になっているそうです。
テレビ業界などは、日本標準産業分類では『情報通信業』となりますが、その中で一番平均年齢が若い会社が【27.7歳】ということが2021年の調査でわかりました。
『情報通信業』全体の平均年齢では、【38.1歳】※となりました。
※上場企業の公開している有価証券報告書を参考
キャリアトレインのデータをざっと確認したところ、マスコミ・エンタメ業界の平均年齢は下記のようになっています。
マスコミ・エンタメ業界の平均年齢
最新の有価証券報告書によると、各キー局の平均年齢は下記のようになっています。
日本テレビ:48.6歳
テレビ朝日:43.0歳
TBSテレビ :48.4歳
テレビ東京:47.6歳
フジテレビ:44.1歳
テレビ番組制作会社の場合、例えば。
ザ・ワークス :35.0歳
ハウフルス :32.6歳
IVSテレビ制作 :33.3歳
ザイオン :29.0歳
テレコムスタッフ:35.0歳
極東電視台 :34.4歳
NEXTEP :40.0歳
「番組を作る」実行部隊である番組制作会社では、多くの若手スタッフの力が必要となります。
社員の年齢層は20代が年齢層も20代のボリュームが高く、30代40代と続きます。
その為、30代前半くらいを平均年齢とする会社が多くなります。
年齢に比例し、平均年収も若手が多いので年収は低めです。
一般的な番組制作会社社員の年収は、300万円~600万円くらいが目安です。
芸能プロダクションの場合、例えば。
アミューズ :38.5歳
エイベックス:39.8歳
ホリプロ :37.9歳
スターダストプロモーション :29.0歳
ワタナベエンターテインメント:32.0歳
芸能プロダクションの場合(特に規模の大きい会社)、現場仕事を担当する社員ばかりではありません。
その為、若手ばかりを揃える必要もなく、中堅以降の社員層も多くなります。
芸能プロダクションの平均年収は、20代で280万円~350万円くらい、30代で300万円台後半~500万円台といったところです。
マスコミ・エンタメ業界全般に、年収と待遇面だけをみれば、規模の大きい会社になるほど高めです。
しかし、入社倍率も相当なものになり、狙いを定め過ぎるのは危険です。
マスコミ・エンタメ業界は平均年齢が低めであることがわかりますが、そのことが年齢制限の理由のひとつでもあります。
業界・会社選びの参考になればと思います。
<石川かおり>