「◯◯さんが褒めていたよ」間接的な褒めでモチベーションアップ!?

2021年3月15日

私(心の声)「狙い通り?いや、狙ってはいないな、きっと。でもまんまと乗せられて差し上げます。ええ話やからな。」

すみません、何のことやらですよね。

そこそこ長い間マスコミ・エンタメ業界で仕事をさせてもらっていますが、今から書くことは本当によくあることなんです。

そのよくあることに出くわすたびに、「むぅ、もう~」と良い意味で歯痒い気持ちになります。

先日もこんなことがありました。

褒めない上司

約1年前にキャリアトレインの転職サポートを利用して、某芸能プロダクションに入社したSさんから電話がかかってきました。

Sさん「突然すみません。もうわからなくなっちゃって・・・。」

めちゃくちゃ暗い声!!

私「え?どうしたの?何かあったの?」

焦るワタシ。

Sさん「何かあったわけじゃないんですけど、もう私は必要ないのかなぁって・・・。」

私「○○さん(Sさんの上司)に何か言われたの?」

Sさん「いつも怒られてばかりで、他のマネージャー探そうとしてるんじゃないかって思って・・・。」

実はSさんから電話をもらう数日前に、Sさんの上司である先輩マネージャーから電話を頂いていました。

Sさんの上司「Sさんは本当に頑張り屋さんで、怒られても前向きに頑張っていますよ!」

私相手にSさんの上司がおべっかを使うはずもなく、絶対に本音で話してくれているはずです。

とても率直な方なので、ダメならダメって言うはずなのです。

この後もSさんをべた褒めしてくれて、用件としてはSさんと一緒に頑張っていけそうな新しいマネージャーを募集したいということでした。

Sさんが必要ないどころではありません。

私はSさんに○○さんが褒めていた話をしました。

“間接的”に褒めてくれていることを知ったSさんは、泣きそうなほど喜んでいました。

普段、Sさんのことを直接褒めることはないそうなのです。

そのかわり、何が良かったか、どんなことが良くなかったのか、など具体的に指摘があるそうです。

「褒めて伸ばす」というやり方もありますが、ちゃんと部下を見てくれているからこそ、ただ褒めるのではないやり方なのかと思いました。

こんな感じのことは、他の会社でもまだまだまだまだありました。

“間接的”に褒めるが主流!?

某番組制作会社でのお話し。

番組制作ADのKさんは、入社2年経っても自分の会社のY社長に恐怖を感じていました。

いつも怖い顔でそっけない指示を出し、叱ることはあっても褒めることは絶対にないそうなのです。

Kさんにだけではなく、見たところ社員全員に対して同じ態度だそうです。

しかし、私のY社長への印象はまったく違うものでした。

いつも社員のことを気にかけ、特にKさんのことなど褒め言葉しか聞いたことがありません。

そして私はいつものように、Kさんへの評価を“間接的”伝えます。

Kさんは「ホントですかぁ~」と言いながらも物凄く嬉しそうで、その後ますます評価が上がる活躍を見せるようになりました。

他の番組制作会社でもこんなことはしょっちゅうです。

「僕のこと嫌いだと思っていたディレクターが褒めてくれていた」
「社長からは怒られたことしかないのに、同じADに私のことを見習えって言ってたみたい」
「怒られたことしかない先輩が、陰で「あいつが一番成長してる」って褒めてくれてた」

部下を直接褒めるのが照れ臭いというかたもいるかもしれませんが、そうではなくて作戦かもしれません。

こうやって“間接的”に伝わるのですから、実はその方が効果的ではないでしょうか。

まんまと私は褒めの運び屋になります。喜んでなろうではありませんか!

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<石川かおり>

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