3割は失敗!?経験者(即戦力)採用の落とし穴
コロナ禍で、多くの企業が多少なりとも採用基準を変更する傾向があります。
その中で【経験者(即戦力)】を求める企業が目立っています。
業界・職種にもよりますが、コロナに関係なく以前から経験者を求める企業はありました。
キャリアトレインの転職サポートでも経験者の人材紹介実績は多数ありますが、すべてがうまくいったわけではありません。
例えばテレビ番組制作職の場合、3割くらいは入社後に何らかの問題が発生しました。
経験者が転職するには必ず理由があるわけです。
同じ業界・同じ職種での転職となれば、かなり気になるところです。
転職理由が前向きなものと、ネガティブな理由であることがあります。
◎前向きな理由
・成長出来る環境でステップアップしたい
・残業や休日など働き方を変えて頑張りたい
・やりたいことが出来る環境でキャリアプランを実現したい
◎ネガティブな理由
・勤務態度が悪くクビになった
・人間関係がうまくいかなかった
・体調不良で欠勤が続き何となく辞めてしまった
ネガティブな理由でも嘘をつく必要はありません。
良いことも悪いことも正直に教えてくれたら伝え方も違ってきますし、何よりも求職者の為に慎重な転職活動が出来るはずです。
ネガティブな転職理由を最後の最後まで教えてもらえず、「あとで発覚した!」となると、企業も本人もキャリアトレインも、関わったすべての人が不幸になります。
また、求職者本人が気が付いていない経験者にありがちな“良くないところ”も後々露呈してしまうこともあります。
こんな経験者はNG
キャリアトレインの転職サポート経由で転職したは良いものの、後々問題が発覚してしまった番組制作職(AD)経験者がいました。
■素直になれない
大阪で番組ADとして勤務していたAさん(24歳)
東京の番組制作会社に転職する為に上京しました。入った会社では1番新人なのですが、AD経験があることが邪魔をして素直に教わる姿勢がありませんでした。年下のADでも社歴では先輩なのですが、Aさんは無意識に偉そうな態度を取ってしまうことがありました。
■チャレンジ精神に欠ける
番組AD経験があるものの、教わっていないことは一切やらないBさん(25歳)
転職先の番組制作会社では、AD経験があるから出来ると思って細かいことは教えませんでした。出来ることだけやれば良いと思っているBさんには、仕事が頼みづらいという評価になってしまいました。
■勝手な行動をとる
番組ADとして4年の経験があるCさん(27歳)
仕事をコントロールすることも覚え、さぼり癖がついてしまっていました。仕事の合間にパチンコをしたり、コンビニで立ち読みしたり、次第に周りから信頼されなくなってしまいました。
このようにちょっとしたことかもしれないですが、経験者(即戦力)として期待されて入社した分、落差が激しかった方もいました。
もちろん、経験者として転職して活躍しているADさんの方が多いですし、これまでたくさん見てきました。
素直に多くのことを吸収しようとするフレッシュな新人を受け入れてくれる会社が増えれば良いのですが、コロナの影響で企業にも余裕がありません。
経験者と言えどもコロナ前に比べると苦戦を強いられるケースもあります。
しばらくはこの状態が続くかと思いますが、来るチャンスに向けて準備は必要です。
マスコミ・エンタメ業界で就業経験を持つ方も戦い方は以前と異なります。
一緒に戦術!?を考えていけたらと思います!
<石川かおり>