TV局は?『就職人気企業ランキング』に異変!?
「あれ?テレビ局がない!?」
毎年発表される就活生が選ぶ『就職人気企業ランキング』に驚愕しました。
1位:伊藤忠商事
2位:全日空(ANA)
3位:日本生命保険就活生2.4万人が選んだ「就職人気ランキング」
調査主体:文化放送キャリアパートナーズ?就職情報研究所
調査対象:2021年春入社希望の「ブンナビ!」会員(現大学4年生、現大学院2年生)
・・・ときて、103位にやっと日本放送協会(NHK)!
民放テレビ局の1位は119位にテレビ東京!
『マイナビ・日経2021年卒大学生就職企業人気ランキング』では、、、
【文系総合ランキング】
1位:JTBグループ
2位:全日空(ANA)
3位:東京海上日動保険
・・・ときて、93位に日本放送協会(NHK)!
何とか上位100位に入ったものの、民放テレビ局は100位圏外。
テレビ局や出版社といったメディア企業が、上位ランキングから姿を消しています。
過去30年を振り返ってみると、日本放送協会(NHK)は常に上位で文系で2位という年もありました。
民放テレビ局でも10位以内にフジテレビジョンがランクインしたり、上位30位以内に各局がランクインしたものです。
2016年はトップ20にテレビ局が入っていないだけで驚きでした。
参考:2015年10月15日ブログ「テレビ局就職ランキング上位から転落する必然性」
テレビ局は人気ないのに難易度高い!?
ここ数年で就職人気企業ランキングから姿を消したテレビ局ですが、下記のような理由が考えられます。
■若者のテレビ離れ(ゲームや動画配信サービスなどが人気移行)
■番組制作が目的なので他部署に配属される可能性があるので敬遠
■テレビ局の採用時期(12月~1月)は際立って早い
■面接などの選考ステップが多い(本物のテレビ好きを試される場面も多い)
■ネットで槍玉に上がることが多く、イメージが悪い
■入社難易度が高く最初から「どうせ内定は取れない!」と諦めている就活生が多い
↓
就職人気企業ランキングが下位になる中、「最新版!入社するのが難しい有名企業」トップ200社では、、、
1位:三菱地所
2位:三菱商事
3位:東急不動産
・・・ときて、10位TBSテレビ!12位テレビ朝日!14位日本テレビ放送網!
テレビ局がぞろぞろランクインしているのです。
業種別に見ても、、、
<入社難易度>
1位:放送 61.0
2位:新聞 60.8
3位:広告 60.5
マスコミの難易度が圧倒的に高くなっています。
これには下記のような理由が考えられます。
■採用実績大学(就職判明者が10人以上の企業に限っている)の難易度基に入社難易度を算出しているので、いわゆる偏差値お高目の大学生の志望業種にはあまり変化がないと言える。
■在京キー局(日テレ、テレビ朝日、TBS、フジテレビ、テレビ東京)は各社の採用人数が20~30名程度と非常に狭き門になっている。
先日お話した番組制作アシスタントディレクターの男性は、新卒の時にテレビ局は受けなかったと言っていました。
番組制作をやりたいので、番組制作会社しか考えなかったそうです。
ここまで目的意識を持ってテレビ局を受ける受けないを決める就活生は少ないと思いますが、むやみやたらにテレビ局を受ける時代ではなくなったということのようです。
<石川かおり>