テレビ番組のADほど万能な人はいない!?

2019年12月25日

perfect

「ADは奴隷」
「ADはパシリ」
「ADは下働き」

テレビ番組制作のアシスタントディレクター(AD)について検索すると、ネガティブワードがずらり。

確かに、こんな感覚で働いているADもいるのかと思います。

しかし、こんな感覚のADは、別に番組制作の仕事じゃなくてもこのように思ってしまうかもしれません。

言い方は悪いですが、どこに行って奴隷体質。

「言われたことしか出来ない人」とも言えます。

パシリって、私は悪い意味だけではないと思います。

上司や先輩にあれしろこれしろと言われて動くわけですが、指示してもらえるならありがたいものです。

自分で考えて動けと言われた方が何倍も難しいですし、「はい!」ってキビキビこなせばアピールにもなります。

パシることにもすべて意味があって、それが結果的に番組や仲間、タレントなどの為になります。

番組制作に限らず、すべての仕事に共通するなくてはならない『サービス精神』に繋がります。

そして、パシリをこなしつつ、その過程で得たノウハウを自分のものにすることで奴隷ではなくなるわけです。

また、下働きが嫌だと言っても、大した経験もスキルもないのにいきなり上に立つことが出来ますか?

そもそも、上司や先輩たちの指示の仕方が嫌だとか、上の人達が嫌いなので指示されたくないとか、ADの仕事そのものよりも嫌だなと感じることがあることが、悲観的に考える理由なのかもしれません。

だって、ADは奴隷どころか、こんなに万能な役割を求められる仕事はあまりないのではないでしょうか?

ADの仕事の幅広さ

カメラアシスタントからADにシフトチャンジした方がいるのですが、面接で番組制作会社の代表から、ADになったら求められることを聞くことが出来ました。

それは、同じテレビ業界の仕事でもまったく異なり、タスクの幅広さに、どれほどADは万能なのか思い知らされました。

ADさんは、、、

■コミュニケーションスキルが高い
■制作過程で起こる物事に臨機応変な対応が出来る
■すぐに実行に移す行動力がある
■交渉・折衝力が高い
■約束や納期はしっかり守る
■常に流行をキャッチするアンテナの感度が高い
複数の作業を同時にこなすマルチタスク
■向上心が高い
■文章力がある(台本、カンペ、企画書、メールなど)
■パソコンスキルが高い

その他にも物事を理解する能力が高いなど、自分に求められている役割を瞬時に理解する力も必要です。

きっと、こんなにも万能なADはどの業界や職場に行っても一目置かれる存在になれるのだと思います。

仕事じゃなくなるとそうでもない人もいますが、そこがプロっぽい(笑)!

もちろん万能なADと言えども、最初から何でも出来たわけではありません。

そして最初から万能を求められるわけでもありません。

未経験でチャレンジをお考えの方はプレッシャーに感じないでくださいね。

コツコツと努力する力を持ち合わせているからこその万能っぷりです。

たとえやりたくない仕事や過酷な状況に置かれても、自分の仕事にプライドを持っていれば奴隷だなんて言わないはずです。

テレビの仕事はかっこいいぞなんて、変に夢を見させるつもりはありません。

でも、ホントに出来るADってかっこいいんですよ。

もちろん上に行けば行くほどかっこよさは増しますよ!

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≪石川かおり≫

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