テレビ業界の渡り方“いじられ”キャラはお得!?

2018年8月20日

いじられキャラ

某人気バラエティ番組を自社で制作しているA社にお邪魔した時のこと。

ロケやら何やらでいつもあまり社内に人がいないのですが、この日は社長以下、ディレクターもアシスタントディレクター(AD)もほぼ全員がいました。

いつになく賑やかな社内で、ADのK君がみんなの話題をさらっていました。

K君が取材に出た先で何かをやらかしたようなのですが、そのことに対して全員で“いじり”倒しているのです。

K君の反応が面白くて、全員のツッコミが止まりません。

見たところ、K君は嫌な顔はしておらず、この場を楽しんでいるようでした。

これと近い様子を、私は主に番組制作会社でよく目撃することがあります。

先輩達が後輩(AD)を“いじる”

ノリの良い番組制作会社のスタッフの方達は、後輩いじりで盛り上がることが日常茶飯事なのかも!?

“ノリ”で受け流す

テレビ業界では、世間一般の会社とは違う“ノリ”が存在します。

女性スタッフに対して“ノリ”でセクハラチックな発言をしたり、ADに対してパワハラチックにいじりをかます先輩達もいます。

これらを決して肯定するわけではありませんが、そういった“ノリ”を受け流すことが出来ないともちません。

真っ正面から受け止めて、本気で気にしてしまう性格の方は、テレビ業界には向いていない可能性もあります。

某番組制作会社でアシスタントプロデューサーをしているFさん(女性)は、男性スタッフからのセクハラ発言に対しての逆ツッコミは凄いものがあります。

「ホントあいつらバカっ!」と余裕の表情で受け流すFさんはテレビ業界で生きる強い女性の象徴!?

中にはシャレにならない先輩もいるかも知れませんが、いじりはいじめではなく、冗談であり、愛情でもあったりするのです。

そんな話をしていたら、あるADの男性から「そんなことないっすよ、ほんと止めて欲しいっすよ!」と笑いながら怒られてしまいましたが・・・。

いじられキャラ

しかし、先輩達からの“いじり”は誰にでも降りかかるわけではありません。

同じADでも、いじられるADは決まっていたりします。

世の中にはいじりやすいキャラクターの方が存在します。

<いじられキャラの特徴>

・確かなリアクションがある

・見た目に愛嬌がある

・人と距離をおかない

・ムービーメーカー

いじられがちな方は、話しかけやすく、親しみのあるタイプの方が多いのではないでしょうか?

これが、いじりはいじめではないことの証拠です。

いじられてなんぼ?

いじられキャラがどんなに得か?

うまく利用すれば実は仕事がスムーズに行くこと、間違いありません。

いじりにくい方というのは、言い換えれば「とっつきにくい方」です。

周りに気を遣わせると言うか、、、

それはそれで自分のそんなキャラを利用して、必要以上のストレスから回避しようとする方もいるかも知れません。

しかし、テレビ業界で若手のうちは、いじられる→可愛がられる→助けてもらえる方がお得です。

わからないことが聞きづらいということもなく、精神や体力的に辛い時に話しかけて貰えるというのも心強いものです。

心に余裕がなかったり、いじられキャラを演じて頑張っている方には本気で嫌だと思うこともあるかも知れません。

あくまでも、いじりいじられという関係は信頼があるからこそ、それは絶対です。

≪石川かおり≫

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