大学卒業後、新卒で番組制作会社に入社し、4年目になるアシスタントディレクターのMさん（25歳）

キャリアトレインの転職サポート面談に訪れたということは、今の会社を辞めたいからなのですが、その理由が何とも・・・。

入社以来、1度も昇給がなかったそうなのです。

新卒時から変わらない月給20万円（額面）で、この4月からも上がらないことが確定しました。

Mさんはディレクターを目指す気持ちに変わりはなく、この先も番組制作を続けたいと思っています。

ただ、「もう少しお給料でやり甲斐が持てたら、、、」ですって！

私はMさんに言いました。

「もっと早く来てくれたら良かったのに！」

4月給与改定

一般的な会社では、4月は給与改定の時期です。

ちなみに2017年度の中小企業平均昇給率はどのくらいだったかと言うと。

300人未満の企業の場合、昇給率は1.99％

平均で4,971円昇給していることがわかります。

2018年度はさらに上昇が見込まれています。

テレビ業界は決して景気が良いとは言えないかも知れませんが、まったく昇給がないほど世間とのズレはありません。

今昇給がなかったら、将来にも期待出来ないかも。

昇給がない理由

就業規則や雇用契約で記されていない限り、会社としては昇給は必ずさせなければならないわけではありません。

賞与（ボーナス）も同じく。

とは言え、絶対に昇給しないというわけではなく、会社の業績や個人の実績により対象となる会社もあります。

募集要項でこのような記載を見掛けませんか？

■昇給／業績による
■賞与／業績による

就業規則の給与規定に、「業績等勘案の上実施する」と記載されている会社もあります。

ただ、ルール上問題がないと言っても、入社以来まったく昇給がない会社では、社員のモチベーションを維持するのは難しいのではないでしょうか。

会社としても、何も好き好んで昇給させないわけでも、社員のモチベーションを下げたいわけではないはず。

ではなぜ昇給がない会社があるのでしょうか？

①会社の業績が悪い
②社員に還元したくないと考えている
③人件費を抑えることで利益を出している
④同族経営で役員のみ優遇されている
⑤株主への配当金を優先している

以上のような理由が考えられますが、いずれにしても転職したくなりますね、、、

番組制作会社の昇給

某映像制作会社では、年4回の昇給制度があります。

きちんと人事評価制度が構築されており、業務遂行能力や貢献度、成果などを上司が評価しています。

多くの番組・映像制作会社では年1回、数千円～万単位で毎年昇給しています。

冒頭のMさんのような昇給が1回もないという社員は少数派かと思いますが、昇給が転職を考えるきっかけになることは間違いないでしょう。

長く好きなことに向かい合う為に、よりよい環境を求めることは必然です。

今働いている会社で不安なことがあれば、是非早めのご相談を。。。

≪石川かおり≫