テレビ番組≪以外≫の映像制作会社
3年半、テレビ番組のアシスタントディレクター(AD)として勤務していたUさん(27歳)
しかし、3年半勤めていても給与がほとんど上がらず、休みもほとんど取れない環境だった為、退職。
退職後1年間、一般企業の事務職として勤務していました。
土日祝休みで時間通りに帰れる毎日。
望んでいた環境でしたが、Uさんは他を見て改めて気が付いたことがありました。
「やっぱり映像が好き」
Uさんは番組制作の仕事に戻る為、転職活動を始めました。
映像にも色々ある
番組制作の仕事に戻れば、以前と同じような労働環境が待っています。
Uさんはその点だけが不安で仕方ありません。
しかし、“番組制作”に拘らなければ労働環境を改善しながら映像制作が出来るのです。
映像は何もテレビ番組だけではありません。
■インターネット動画
■企業プロモーションビデオ
■電車内デジタルサイネージ
■ミュージックビデオ
■ウェブCM
■学習コンテンツ
■社内向け映像
■リクルーティング映像 など
テレビ番組以外の映像は世の中に溢れています。
なぜ、このような映像制作ならば労働環境を改善出来るのかと言うと、制作している会社自体が一般企業の感覚で営業しているところが多いからです。
独特な根性論やこれまでのやり方をなかなか変えられないテレビ業界と異なり、比較的新しい会社で新しいことをやっていこうとする会社ばかりなのです。
そして今、そのような会社にテレビ業界からの人材が流出しているのです。
番組以外の映像???
Uさんに番組以外の映像を制作している会社をご紹介したところ、「こんな会社があるんですね・・・」と驚いた様子。
番組制作会社でも、CMやWEB映像などを制作している会社もありますが、専門の会社があるとは知らなかったようです。
しかし、Uさんはすぐにエントリーを希望しませんでした。
理由は、「何をどうしているのかわからない」為です。
番組制作ならば経験があるので、制作の流れや雰囲気みたいなものを知っていますが、番組以外の映像をどうやって作っているのか想像が出来ないそうなのです。
また、大のテレビっ子であるUさんには、やはりテレビ番組は面白いもので、その他の映像はピンときません。
観ていて面白いのは、番組以外の映像も同じです。
観たいと思わせる、興味を持ってもらえる映像を作らなければならないのです。
何を制作するのかはもちろん重要ですが、Uさんが転職で重視したいこと(優先順位)はどうしても労働環境ならば、やはり視野を広げてみるべきなのです。
改善される労働環境
一般企業に近い感覚で営業している映像制作会社では、下記のようなことが改善されるはずです。
・休日
⇒週休2日(土日祝)が通常取得出来る。休日出社には手当支給も。
・勤務時間
⇒徹夜なし、恒久的な長時間労働なし。残業手当支給も。
・給与
⇒給与規定が明確になっている。定期昇給はもちろん。年2回の賞与支給も。
・昇格
⇒社内でのキャリアプランを設計出来る。職種的ポジションアップだけではなく役職も。
・新規提案
⇒枠にとらわれず、新しいことに積極的にチャレンジ出来る。
すべての会社がこうだとは言いませんが、テレビ業界の常識とは異なる部分は大きいものがあります。
長く働く為に、自分にとっての優先順位は何かを考えた上での会社選びをお勧めします。
≪石川かおり≫