“自分ありき”で選ぶ番組制作会社

2017年12月13日

選択

テレビ番組制作会社はたくさんありますが、制作希望の方はまず“何を制作している”会社なのか、制作ジャンルで選ぶことが多いです。

では、制作ジャンルがまったく同じ数社から内定を得た場合、そこから先は何を基準に入社する会社を決めるのでしょうか。

数社に内定を得た、ここ最近の求職者(登録者)が何を決め手にしたのかをご紹介します。

会社選びの決め手

アシスタントディレクターとして転職を成功させた3名の求職者(登録者)がいました。

皆さんそれぞれの考え方があり、待遇や社員数といった単純な基準で会社を選んだわけではありませんでした。

■Fさん(26歳男性)の場合

バラエティ番組制作希望のFさんは、バラエティ番組を制作している2社の内定を得ました。

社員数はA社80名、B社8名と大きな差がありました。しかし、FさんはB社を選択したのです。

A社:社員数80名
⇒1次~2次面接共に、数分で終了。(Fさんは愛知県在住)Fさんへの興味を感じる質問がなく、自分を必要としていないと感じてしまいました。

B社:社員数8名
⇒1次面接のみ。社長と人事担当のプロデューサーが面接官。終始笑いの絶えない面接が2時間。Fさんが入社した後、「こんな風に育てていく」という会社の想いを聞くことが出来ました。

Fさんは、自分のことを見てくれ、将来を考えてくれるB社の姿勢に感動すら覚えました。

Fさんの性格的に大きな組織で揉まれるよりも、上司との関係が近い、アットホームな会社の方が性に合っていました。

B社の面接が終わった後、即決で「B社に入りたいです!」と言ったFさんでした。

■Mさん(29歳女性)の場合

数年の番組制作経験を持つMさんは、日本テレビのバラエティ番組制作を希望し、転職活動を行っていました。

制作会社2社から内定を得たのですが、どちらも日本テレビのバラエティ番組制作を得意としています。

会社の規模も社員数60名ほどでほぼ同じ。決め手となったのは、休日に関する会社の考え方でした。

A社:週1日以上は休み
⇒ディレクターやプロデューサーがADの休みを管理し、必ず週1日以上の休日を取得出来るようにしています。

B社:休める時に個々に休む
⇒休めそうだと思ったら、自分で判断して休む。会社は把握も管理もしない。

来年30歳になるMさんは、好きな仕事をするにしても体力的な不安を感じていました。

社員の健康を考えてくれるA社の方が安心出来ると思いました。

■Kさん(24歳女性)の場合

番組制作アシスタントディレクターとして2年間勤務してきたKさん。

今後はWEB動画など、番組以外の映像制作を希望していました。

番組以外の様々な映像コンテンツを制作している、社員数100名ほどの会社2社から内定を得ました。

決め手となったのは、自分が好きなこと(趣味)を活かせる制作環境でした。

A社:PR系映像コンテンツ制作が多い
⇒企業ビデオや商品宣伝系の映像制作を多く行っているA社。

B社:ゲームやアニメ系の映像制作に挑戦している
⇒Kさんの趣味はゲーム・アニメ。自分の好きなことを仕事に活かせる環境に惹かれました。

面接でも好きなことを実現する為に、提案を披露することが出来ました。

同じ映像制作でも得意分野を再認識し、活かすことに決めました。

“自分ありき”で選ぶ

上記の3名の方達が会社を選ぶことが出来たのは、自分がどういった志向を持ち、何がしたいのかをハッキリ認識していることにありました。

◎どんな環境が合っているのか
◎やりたいことは何であるか
◎どうなっていきたいのか

これらが曖昧なままでは会社を選ぶ際、決め手に欠けてしまいます。

“自分”をはっきりと認識した上で、理想に近い会社を選択することが転職成功への道筋です。

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≪石川かおり≫

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