SNS禁止!?テレビ業界のルールとは

2017年3月1日

ネット炎上

〇某ドキュメンタリー番組の公式Twitterに掲載した内容に対して批判の嵐。リツイート4000以上に。
〇某番組制作スタッフがTwitterで政府批判デモを批判し炎上。
〇某動画配信会社のスタッフ募集広告の内容があまりにもブラックと一気にネットで拡散。
〇2ちゃんねるやまとめサイトで飛び交う「(元・現)番組ADだけど質問ある?」スレッド。
〇昨年末、アニメーション制作会社がアニメーターであった元社員に違法労働をTwitterで暴露され炎上。

最近話題になったSNSやネット上でのマスコミ業界絡みの炎上例を挙げてみました。

良くも悪くも注目を浴びるマスコミ業界。何かあればすぐに炎上&拡散!

業界に入ったばかりの新人だろうと、ベテランスタッフだろうと、その発言がインターネット上にのることで世界中に発信されるわけです。

何かを訴えたい意思のあるものから、よく考えずにノリで発言したものまで、その影響力は発言した本人が一番驚くこととなります。

SNS禁止の番組制作会社

テレビ業界には、Twitter、Facebook、InstagramなどのSNSに投稿することで起こるトラブルがあります。

例えばこんなことは投稿してはいけません。

■公表していない番組の終了や開始
■公表していない番組の放送を告知
■タレントや有名人の写真
■タレントのプライベートに関わること(番組スタッフがタレントと話していて出てきた行きつけのお店を投稿して、ファンが押し寄せパニックになった例も)
■番組の内部情報
■取材先についての愚痴など(あの店は感じが悪かったとか)
■番組内容に関わる出来事(放送前にネタバレになることも)

これらを許可なくSNSに投稿したことで、テレビ局やスポンサーなどの怒りを買って出禁になった番組制作会社もあります。

例え、匿名で投稿しても番組に関わるスタッフを特定することは可能なのです。

SNSなどの投稿については、数年前から新人研修の中で比重が大きくなっています。

【全面的に禁止】とする番組制作会社もありますが、多くは【プライベートならOK】としています。

とは言え、番組告知を中心に仕事の話を投稿しているテレビ関係者はたくさんいます。

それは番組プロデューサーやディレクターなど、物事の善悪を判断出来る方達だからです。

それでもSNSをする理由

某番組制作会社の面接で、AD希望の女性が面接官に質問しました。

「仕事のことや会社のことをSNSにアップしても良いんですか?」

この番組制作会社では上記のようなルールを守ってくれたらOKということでしたが、AD希望の女性はそんな縛りがあることにやや驚いている様子でした。

それにしても・・・普段の生活をSNSに投稿することは若者にとって自然な行いであることを私は実感しました。

キャリアトレインのサイトへの流入データを見ても、TwitterFacebookからの人数は相当なものです。

Googleやヤフーで検索して入って来てくれる数をはるかに超えています。

<SNSと連動したマスコミ・エンタメ業界の取り組み例>

■吉本興業
インフルエンサーマーケティング事業を開始「本気でSNS市場をとりにいく」
よしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属する約6000人の芸人を活用したインフルエンサーマーケティング事業を開始すると発表。その芸人のInstagramやTwitter上で商品やサービスを広告として告知していきます。(2017年)

■Netflix(ネットフリックス)
定額制映像ストリーミングサービスを提供するNetflixが、同社が制作するテレビ番組の撮影風景を撮る専属フォトグラファーを募集するキャンペーンを実施。(2016年)

選挙や報道番組でもTwitterとの連動は当たり前になり、ほとんどの番組には公式TwitterやFacebookが存在しています。

テレビ局などのエンタメ業界はSNSを駆使することが当たり前であり、さらに最先端を行かなければなりません。

そんな業界の中心にいるスタッフ達が「SNSは使っていない」では情報源が薄すぎます。

最低でもアカウントは持っていますよね???

「テレビ人気の低下」「若者はスマホばかり見ている」と嘆く前に出来ること、あるはずです!

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《石川かおり》

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