「テレビが好きだから」はNGワード!?
テレビ番組制作会社の面接で、、、
「テレビが好きだから」
という志望理由を言った瞬間に不採用が決定することがあります。
テレビ番組を作る仕事を志望しているわけですから、「テレビが好き」なのは当たり前過ぎるのです。
先日同席した某番組制作会社の面接では、「テレビは大体みんな好きだよね~」と面接官に言われ、求職者が何も言い返せなくなるという場面に遭遇してしまいました。
9割以上が「テレビ好き」
○あなたはテレビが好きですか?
アサヒグループホールディングス「ハピ研」調べ
調査対象:全国の20歳以上の男女
有効回答数:2,350人
調査方法:インターネット調査
調査期間:2015年4月8日~4月14日
昔ほどではないにせよ、テレビが好きな人はたくさんいるわけで、、、
テレビが好きな人が全員、実際に番組を作ろうとするわけではありません。
「じゃあ作ろうとしたのは何でだ?」という話が面接官は聞きたいわけです。
《テレビ業界》先輩達の志望動機
■アシスタントディレクターSさん(22歳)
2016年新卒入社/都内四年制大学卒
「大学で映像制作のサークルに入っていて、映像で表現することに興味を持ちました。どうした視聴者に伝わるのか、面白いと思ってもらえるのかを勉強していきたいと思っています。」
■アシスタントディレクターTさん(26歳)
2015年中途入社/前職:不動産会社営業
「学生時代からスポーツを続けているのですが、2020年の東京オリンピックでは制作側としてかかわりたいと思うようになりました。スポーツの感動をテレビを通して伝えることで、日本を元気にしたいです。」
■アシスタントプロデューサーKさん(28歳)
2013年中途入社/前職:アパレルショップ店員
「友人の結婚式を撮影~編集してDVDにした時に、凄く喜んでくれたことがきっかけで、本格的に映像制作を学びたいと思いました。感動を与えられるような作品を作りたいと思っています。」
皆さん、実体験をもとに、どうしてテレビ制作をしたいのかを語っているので説得力があるのです。
本当に「テレビが好き」?
志望動機として「テレビが好きだから」だけでは弱いのですが、気持ちとしては一番大事なことであることは間違いありません。
番組制作会社の社長や、プロデューサー、ディレクター、先輩アシスタントディレクター、皆さん口を揃えて「好きじゃなきゃやってられない」と言います。
そこでテレビ業界志望の皆さんに考えてもらいたいのですが、口で言うほど本当に「テレビが好き」ですか?
テレビ業界を希望している求職者と面談をしていると、とても違和感を感じることがよくあります。
求職者「テレビが大好きです」
私「最近はどんな番組を観ていますか?」
求職者「最近は忙しくてあまりテレビを観ていません」
私「・・・」
説得力のある志望動機で面接官を納得させることも大切ですが、まずはご自身の気持ちを確認することから始めた方が良いかと思います。
その気持ちは本当ですか・・・?
《石川かおり》