『連続ドラマW メガバンク最終決戦』~試写会&トークイベント~
『連続ドラマW メガバンク最終決戦』
日本工学院専門学校×WOWOW
第1話プレミアム試写会&トークイベントに行ってきました!
WOWOW日曜オリジナルドラマ『連続ドラマW メガバンク最終決戦』
2016年2月14日スタート(全6話) 【第1話無料放送】毎週日曜夜10時~
日本工学院専門学校蒲田校片柳記念ホールで行われた第1話プレミアム試写会&トークイベントには、映像業界を目指す、放送・映画科、声優・演劇科、マンガ・アニメーション科の生徒さん約500名が参加。
舞台が銀行というやや堅いテーマにも関わらず、真剣に見入っている生徒さんたちが印象的でした。
“痛快!経済エンターテインメントドラマ”と銘打つだけあって、スピード感溢れる展開と、登場人物それぞれが持つ背景に興味が湧きっぱなしの1時間でした。
原作を読み込んできた私は、何よりも見事なキャスティングに大興奮!イメージがピッタリ過ぎるっ!
中でも、あの憎たらしい関西コンビ!
・・・。
あ、観てのお楽しみです。
「さぁ、決戦の始まりだ!」という何とも良いところで第1話の試写が終わり、「次、観たいんですけど!」という空気が漂う中、トークイベントがスタート。
トークイベントには古澤健監督と植田春菜プロデューサーが登場!
■古澤健監督
代表作:映画『今日、恋をはじめます』『ルームメイト』『クローバー』、連続ドラマ『37.5℃の涙』等
■植田春菜プロデューサー(WOWOW)
代表作:『ドラマW 十月十日の進化論』、『連続ドラマW 予告犯-THE PAIN-』『連続ドラマW 荒地の恋』等
日本工学院の生徒さんたちとの質疑応答タイムが始まります。
Q. 映像業界の大変なところは何ですか?
■古澤健監督
「僕自身フリーの助監督を経て脚本家としてデビューしましたが、仕事がある時はあるし、ない時はないという不安定なところが非常にあるので大変な仕事かなぁと思います。でも、監督をやっていて一番面白いのは、実人生で味わえないところに取材しに行って、そういうことで色々な業界の方たちの話を聞いたり、俳優の方たちととディスカッションしたりしてものを作っていくのが楽しいです。」
■植田春菜プロデューサー
「監督や現場のスタッフとの間で意見が食い違う時、目指しているものを一つの方向にまとめていく作業が努力する点です。“大人が本気の文化祭”をやっている感覚に近い部分が実際番組を作っているとあります。」
Q. 監督は撮影~編集まで最初から最後の工程まで仕事をしなければならないと思いますが、休みはどのように取っていますか?
■古澤健監督
「休みは毎日取ってますよ。毎日お酒を飲めるように早く終わらせるようにしてます。監督の仕事は、企画成立直後から始まって、脚本作り~スタッフ編成~ロケハンして美術打ち合わせして撮影して編集してというところまでです。」
Q. テレビ業界に入ったきっかけは何ですか?
■植田春菜プロデューサー
「テレビ局に入りたいと思っていたわけじゃなく、映画が好きだったので映画に携わる仕事がやれたらいいなと思いました。うちがたまたまWOWOWに加入していたというものあります(笑)WOWOWならば、映像を作る仕事じゃなくても映画に近い環境があるのかなと。」
■古澤健監督
「大学を卒業する時は就職活動はしませんでした。高校時代から自主映画やっていたので映画美学校に入って、27歳で撮影現場カチンコ打ったりを経て、気づいたら映画監督になれたんですけど。フリーでの働き方は、撮影現場に潜り込めば上司が次の現場に連れて行ってくれるのですが、そうやって仕事を続けられるかどうかはそこでの人間関係が大切になります。」
Q. 困難に直面した時の乗り越え方は?辞めようと思ったことはありますか?
■植田春菜プロデューサー
「自分のなかで溜めずに、周りの人を巻き込んで愚痴とかを話して発散します。溜めすぎてダメになっちゃう人がいるけど、助けがいるときは素直に力を貸してもらえるようにしています。」
■古澤健監督
「何かあれば先輩が「面白い映画作ろうよ」とフォローしてくれました。限界だと思った時は素直に謝って許しを乞う。つまらないプライドで謝らないのがダメ。「出来ません」が言えることが大事。」
Q. ドラマのアイディアはどうやって考えるのですか?
■古澤健監督
「何がドラマになるかわからないので、普段から人間観察をしています。こうして学生のみなさんと出会える機会がある業界なので、「若い人はこんなこと考えているんだなぁ」とかを感じつつ、ネタにしようと常に思っています。
飲みにいって知らない人と接したり、本を読んだり、自分が知らない世界を知ろうとします。映画の原点って、「自分たちの街にいながら遠くの風景を見ることができる」それは今も変わらないと思う。自分の知らないことを見つけたら、調べてみて映画になるかもという目で見ています。」
Q. 毎回同じスタッフを集めるものですか?
■古澤健監督
「スタッフィングはプロデューサーの仕事になります。総合的な判断が必要で、例えば新人監督がデビューする場合はベテランのカメラマンをつけるとか。監督としての演出力が未知数で、現場の段取り能力を問われるので、現場をよく知っているカメラマンがアドバイス出来ると良い。個人的には同じスタッフとやりたい気持ちはあるけど、初めてのスタッフでも「僕のこういうところを引き出してくれた」と思うこともあるし、毎回悩みつつです。」
■植田春菜プロデューサー
「例えば今回のドラマの場合、座ったままのシーンが多いんです。カメラマンが固定した取り方ではなく、動いたりワープさせながら撮ったり、難しいセリフの応酬シーンを退屈させないようにスピード感をつけています。特性のあるカメラマンをスタッフィングしたりします。」
Q. 専門学校で学んだ方がいいことはありますか?
■植田春菜プロデューサー
「学生のうちに映画や本たくさん蓄えた方がよいと思います。自分の根本を作ることが出来ます。」
■古澤健監督
「これをしたら役に立つ」と思ったらつまらない。学生時代の経験がのちのち生きるので、とにかくチャレンジしてみることが1番勉強になる。後で繋がらなかった時に挫折してしまうかも知れません。あの時間は無駄だったなんて。」
質疑応答のあとはフォトセッション。
突然、MCから掛け声が、、、
「SNS拡散タ~イム!」
生徒さんたちがワラワラとステージ前に集まりだしました。そして一斉にスマホを取り出したのです。
イマドキの試写会はスマホでパチリ、TwitterやInstagram、Facebook等での拡散が基本というわけです。
このあと、キャリアトレイン取材班は古澤監督と植田プロデューサーへの個別インタビュー(☆)の為、会場をあとにしました
映像業界を目指す若者たちと、実際に業界で活躍している方たちとの交流は、私も生徒さんたちと現場の方たちの生の声を聞くことが出来て、とても参考になりました。
会場にいるすべての人たちにとって貴重な時間になったのではないでしょうか。