今、求められている女性クリエイター!

2015年10月26日

女性クリエイター

テレビ業界での女性の割合

2015年7月時点で、女性(25歳~54歳)の就業率は71.8%と経済協力開発機構(OECD)より公表されました。

2020年までの目標である73%は現実的になってきたのではないでしょうか。

テレビ業界でも女性の就業は増え続けており、全従業員に占める女性の割合は2014年に民放放送で20.9%、日本放送協会で15.2%となっています。

ちなみにケーブルテレビ業界での女性の割合は37%と高い水準となっています。

【メディアにおける女性の割合】

メディアの女性割合
引用:H.26男女共同参画白書より

企業の女性積極採用

テレビ局や番組制作会社での女性スタッフの存在感は年々増しており、社長や採用担当者からこのような声を聞くことが多くなりました。

「女性スタッフの方が多くなった」

「今年の新卒採用は蓋を開けてみたら全員女性だった」

「根性があるのは女性の方」

2015年度新卒採用を例に挙げると、、、

16年新卒採用の結果
※解説①ポストプロダクションとは?http://career-t.net/2305

テレビ業界で働く女性クリエイター

アシスタントディレクター(2年目)

新卒で番組制作会社に入社。半年間の研修を経て、テレビ朝日のバラエティ番組に配属され、局内常駐スタッフとして忙しい毎日を送っています。どんな仕事でも「自分なりの工夫」を取り入れるようにしています。やらされている感を抱くことがないので、小さくても達成感を得る事が出来ます。目指すはディレクター!海外を題材にした番組で世界中を飛び回るのが夢です。

プロデューサー(9年目)

新卒で入社した一般企業を2年で辞め、25歳の時に番組制作会社へ転職しました。アシスタントディレクターとして制作に携わるうちに、プロデューサー志向が芽生え、アシスタントプロデューサーに転向。3年前にプロデューサーに昇格し、現在日本テレビの情報バラエティ番組を担当しています。実はプロデューサーになって2年目に出産を経験。産休・育休を取得し今年初めに復帰したばかり。社内で産休・育休制度利用第一号となりました。

映像編集エディター(7年目)

映像系の専門学校を卒業後、バラエティ番組を中心に編集・MAを行っているポストプロダクションへ入社。5年間のアシスタント生活を経て、エディターデビューを果たしました。シフト勤務なので、何もなければ月4日以上は休日が取れます。無理なく勤務出来るので、空いている編集室を使い、自主的に編集スキルを磨いています。

ワークライフバランスが保てない女性社員

女性クリエイターの壁

テレビ業界はまだまだ男性社会。

アシスタントディレクターからディレクターやプロデューサーとして活躍している女性クリエイターは男性に比べて圧倒的に少ないのも事実です。

では、女性クリエイターの活躍を阻む壁は一体何なのでしょか?

無縁なワーク・ライフ・バランス

テレビ業界が激務であることは周知の事実ですが、当然男女の仕事量は同じです。

長時間労働が当たり前とされ、年に数回休めるかどうかという就業環境の中で、結婚⇒出産⇒子育てというステップを踏むのは容易ではありません。

最近はテレビ局を中心に、スタッフの就業管理に気を配るようになってきましたが、番組制作の構造自体が大きく変わらない中で、時間内で終わらせるのは無理があります。

また、クリエイターであるが故に妥協することもありません。

女性クリエイターはある程度年齢を重ねてくると、人生の選択を迎えることとなるのです。

「パワハラ」「セクハラ」が日常茶飯事!?

テレビ業界もコンプライアンスには敏感になってきており、「パワハラ」や「セクハラ」が発覚しようものなら速攻措置が取られるようになってきました。

とは言え、「パワハラ」「セクハラ」に耐える女性クリエイターはまだまだ少なくありません。

暴力を伴う「パワハラ」は論外ですが、テレビ業界独特の“ノリ”が招く「セクハラ」はいまだに健在です。

コミュニケーションの一種だと思って受け流すくらいの対応力が必要となります。(!?)

まとめ

テレビ業界に女性ならではのセンスや発想力は必要不可欠となっている今、企業は女性クリエイターの採用を強化し、テレビ再起の糸口にしようとさえしています。

ますますの活躍が期待される女性クリエイターの皆さんをキャリアトレインは応援しています!

就職・転職サポート応募

《石川かおり》

PAGE TOP