「求職者に求められる求人ならばおのずと応募数は増える」

ということが、ある求人への応募傾向を見ていてハッキリしました。

テレビ番組制作職への応募は以前のようにいかない状況が続いていて、まさに苦・苦・苦！！！

テレビ番組制作職の求人を多く扱っているキャリアトレインとしては、世間から取り残された気分が続いていました(>?<。)ｳｳｳ

なんて悲嘆に暮れていたある日（笑）、テレビ番組制作職でも応募者が殺到する事態が起こったのです。

応募が多い求人とは？が明らかに

職種名　　ライブラリー
雇用形態　正社員
勤務地　　日本テレビ
休日　　　 土日祝
勤務時間　10時～19時※残業なし

テレビ業界なのに土日祝休みで残業なしという奇跡の（！？）求人には1週間で何十人と応募がありました。

ところが・・・。

募集内容に変更があったその日から事態は一変。

職種・雇用形態・勤務地は変わらないのですが、休日と勤務時間が変更になり・・・。

職種名　　ライブラリー
雇用形態　正社員
勤務地　　日本テレビ
休日　　　 週休2日（土日祝とは限りません）
勤務時間　2交代シフト制（夜勤有り）

土日祝休みではなくなり、夜勤有りの勤務時間になったとたん、応募がぷっつりと途絶えてしまったのです。

テレビ業界特有のハードな働き方を希望しない求職者に勧めても、「土日祝休みが良い」「夜勤はちょっと・・・」と誰も希望しない状態です。

20代が重視する就職・転職先の条件

2016年卒の大学生就職意識調査（マイナビ）で、「行きたくない会社」を質問したところ・・・。

一番多かった回答は「暗い雰囲気の会社」36.0％だったのですが、2001年卒と比べて伸び率が高かったのが！

「休日・休暇がとれない（少ない）会社」27・4％
「残業が多い会社」11・4％　

残業に関しては、2001年比の4倍近くになったそうです。

転職希望者のアンケートでも、「休日」「労働時間」を重視するのは20代が最も多い結果となっています。

出典：エン・ジャパン

第2新卒者を対象にしたアンケート結果でも・・・。

出典：「Re就活」

「残業の少なさ／休日の多さ」に関しても4割近くが重視しており「ブラック企業」「ブラックバイト」などの報道が増加する中で、就業環境について慎重に確認したいという意識が高まっている。

上記の調査会社では、そもそも「転職する理由」についても調査しています。

最も多かった回答は、「やりたい仕事に挑戦してみたい」

「やりたい仕事に挑戦してみたい」が「休日が取れる・残業はしたくない」の重要度も高まっているというわけです。

テレビ業界などでは、「やりたい仕事なのだから休めなくても・帰れなくても出来るだろう」という風潮がまだまだあります。

上記の調査結果を見る限り、テレビ業界が渇望している20代には無理があるお話になっているようです。

いつまでも、「テレビ業界だから仕方ない」「そういうものだ」は通用しないのではないでしょうか。

《石川かおり》