入社1年目「ボーナスが出なかったから辞めます」!?
社員の大半が不満に思っていることは、残業でも仕事内容でもない!?
ダイヤモンド・オンラインが行ったアンケートによると・・・。
「いまの会社、仕事で一番の不満は?」
「給料」 (24.6%)
「人間関係」(14.9%)
「仕事内容」(13.0%)
「残業時間」(9.4%)
実に4人に1人が“給料に不満”を抱いていることがわかったのです。
コンサルティング会社の社長曰く・・・。
「中小企業は99.7%、そこで働く従業員者数は労働者全体の約7割を占める」
「評価が給料に結びついている中小企業は2~3%ほどに過ぎない」
中小企業では評価が給料に結びつかないという現実があるにせよ、「はいそうですか」とはなりません。
まさに給料に不満を抱いて退職至った例が最近2人続けてありました。
「私は評価されていない・・・」
某テレビ番組制作会社で勤務していたアシスタントプロデューサーの女性が、突然退職することになりました。
社長が話を聞いたところ、どうやら夏のボーナスに不満があったようなのです。
彼女なりに頑張ってきたつもりだったのでしょうが、期待する結果は得られなかったというわけです。
もう1人、某テレビ番組制作会社の正社員として、テレビ局に出向していた女性スタッフがいました。
テレビ局に出向して数年が経ち、彼女の感覚は“テレビ局の社員と同じ”になってしまいました。
テレビ局の社員の高待遇は知られているところです。
評価に関わらず給与もボーナスも保証されています。もちろん評価が高ければさらに良い待遇となります。
身近にテレビ局の社員がいる環境で長く働いていた彼女は、待遇の違いに違和感を覚えてしまったのです。
当然、テレビ番組制作会社がテレビ局の社員と同じ給料やボーナスは支給することは出来ません。
諸々の事情を考えれば理解出来ることのはずですが、彼女は「私は正当な評価をされていない」と感じて退職に至ってしまいました。
では給料に不満がある場合どうすればいい?
まずは、自分の給料は一般的にどのレベルなのかを知ることから。
平成25年の国税庁調査によると、会社員(10代~70代)の平均年収は?
男性 511万円
女性 271万円
年齢別では?
10代 142万円
20代 318万円
30代 468万円
40代 603万円
50代 639万円
60代 423万円
70代 360万円
ただ、業種・職種によっては、ある程度年齢を重ねてから未経験の職種に転職した場合、平均年収よりも低くなる可能性があります。
例えばテレビ番組制作会社の場合、同じ未経験者であれば25歳でも20歳でもスタートの給料は同じです。
それでも挑戦してみたい、やりたいことがある、という想いでなければやってられない業種・職種は存在します。
自分が所属する業種・職種の実態を入社前に把握することが大切です。
キャリアアップすることを忘れない
仕事のスキルを上げないことには、給料もあがりません。
今の時代、1つの会社で評価されることばかりを考える必要もありません。
本当に自分にスキルが身に付いていれば、正当な評価を得られる会社と巡り会えるはずです。
数ヶ月~1年程度でそれを判断するのは早計としか言えませんが、スキルを蓄積することで将来的に給料を上げることは可能です。
目先の給料ももちろん大切ですが、将来的にその仕事を通して満足いく給料に近づけたいのか?
広い視野を持って行動することも大切です。
《石川かおり》