クリエイティブ職はマヒ気味!?人それぞれ「残業少なめ」の感覚!

2015年8月19日

時間の感覚

求人サイトを眺めていると、「残業少なめ!」と書かれている求人を見かけます。

(例)
残業少なめの求人表記例

キャリアトレインの求人サイトでも、残業が少ない求人があった場合は同じような表記をすることもあります。

ただし、いつも社内で論争となるのが「少なめ」の部分です。

人によって「少なめ」の感覚が違うので、「それって全然少なくないんですけど」と思われる場合もあります。

◎Aさんの「少なめ」感覚
1日1時間×毎日=1ヶ月22時間くらいの残業

◎Bさんの「少なめ」感覚
1週間に1~2日×1時間程度=1ヶ月10時間以内の残業

◎Cさんの「少なめ」感覚
19時が終業時間だけど、22時くらいには帰れる

業界や職種によってあまりにも残業の感覚が違います。

派遣や契約で時間キチっキチっで働いている人は、「基本的に残業はない」と考える人が多いです。

上記で言うと、Bさんの感覚です。
たまに発生するのが残業。

テレビ番組の制作スタッフなどは「終電に間に合えば良い方」なんて人もいます。
上記で言うと、Cさんの感覚です。
「終電の1~2時間も前に帰れるなんて!(*´∀`*)キラキラ」の世界です。

しかも同じ残業でも、大きな声では言えないのですが・・・

残業代の支給がない会社はたくさんあります。特にクリエイティブ職!

ただ、クリエーターと呼ばれる多くの人達は専門業務型裁量労働制で働いています。

自分のペースで仕事をする男性

◎専門業務型裁量労働制とは?

業務の性質上、業務遂行の手段や方法、時間配分等を大幅に労働者の裁量にゆだねる必要がある業務として厚生労働省令及び厚生労働大臣告示によって定められた業務の中から、対象となる業務を労使で定め、労働者を実際にその業務に就かせた場合、労使であらかじめ定めた時間働いたものとみなす制度です。

出典:厚生労働省HP

◎専門業務型裁量労働制の対象業務は下記の19業務

・新商品、新技術の研究開発、人文科学・自然科学に関する研究の業務
・情報処理システムの分析・設計の業務
新聞・出版・テレビ・ラジオなどの取材、編集の業務
・デザイナー
プロデューサー、ディレクター
・コピーライター
・システムコンサルタント
・インテリアコーディネーター
・ゲーム用ソフトウェアの創作の業務
・証券アナリストの業務
・金融工学などの知識を用いて行う金融商品の開発の業務
・大学の教授研究の業務
・公認会計士
・弁護士
・建築士
・不動産鑑定士
・弁理士
・税理士
・中小企業診断士

この裁量労働制の名のもと、ダラダラ出勤してダラダラ遅くまでいるという悪習に染まってしまうクリエイティブ職の人もいます。

テレビ番組の制作スタッフは、残業時間は底なし沼!?

◎残業の多い職種ランキング

1位  クリエイティブ系/映像クリエイター
2位  建築・不動産系/プロパティマネジメント
3位  製造系/セールスエンジニア
4位  専門系/コンサルタント、シンクタンク
5位  企画・管理系/広報
6位  クリエイティブ系/ゲームクリエイター
7位  金融系/ファンドマネージャー、アナリスト
8位  営業系/建築、不動産
9位  流通系/商品管理
10位 金融系/投資銀行業務

出典:転職サイトDODA調べ(2012年3月)

上記のように、堂々1位を飾ってしまったテレビ番組の制作スタッフですが、最近はテレビ業界全体が労働環境を意識するようになり、上の立場にいる人が下のスタッフ達に気を配り「終わったなら帰れ」と促す様子が見られるようになりました。

とは言え・・・

クリエイティブ職に就きたいのならば残業は覚悟

マスコミ業界やクリエイティブ職で残業がまったくないというのは現実的には難しいです。

派遣や契約で働いている外部からのスタッフでさえ、時間ぴったりにあがれる職種ばかりではありません。

むしろ、「残業も厭わない」という人でなければ務まらない現実があります。

人それぞれ働き方というものがあり、仕事を選ぶ上での優先順位があるはずです。

そこを曖昧にしたまま就職・転職活動を行うと、入社後にミスマッチ⇒早期退職を招く恐れも・・・。

どのくらいの残業をしたらどんな生活になるのかを想像してみることで、希望を整理出来るかも知れません。

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《石川かおり》

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